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LADY GUN
【推理 推理小説】

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モンスター再始動-4

 刑務所を出た所で中山はから電話があった。
 「今すぐ署に戻ってくれ!」
尋常ではない様子が感じられた。
 「何かありましたか?」
 「田口が動き出したぞ!」
 「えっ…?」
心臓がドキッとした。若菜は電話を切り慌てて署に戻った。署に戻り車を降り階段を駆け上る。階段を登っている途中に少し大きな地震があった。震度4の地震だった。若菜は立ち止まり揺れが収まってから部署に戻る。人はまばらであった。
 「みんなどこに行ったの??」
新人の刑事を捕まえ聞いた。
 「会議室です。」
 「ありがとう!」
若菜は会議室へと向かう。勢いよく会議室のドアを開けると若菜の到着を待っていたかのように緊急捜査会議が始まった。
 「それでは緊急捜査会議を始める。先程田口徹差出人の宅急便の荷物が届いた。中身はDVDディスクだった。同封されていた紙には日本で一番大切な女をレイプすると書かれていた。ディスクの中には拉致された女性、3人の監禁されている動画があった。その3人の身元を調べた所、名前は篠春宮玲子、薫子、由紀子の3名だと判明した。」
説明する中山の言葉に会議室が響めく。
 「そ、それって…」
中山は誰からともなく上がった声に険しい表情をして答えた。
 「そう、天皇陛下のご子息、三姉妹だ。」
その事実が告げられた時、響めきだっていた会議室が一瞬にして水を打ったかのように静まり返る。天皇陛下の3人の娘、玲子、薫子、由紀子はその美貌からロイヤルビューティー三姉妹として世間を賑わせている話題の人物だった。ワイドショーや週刊誌などでは頻繁に取り上げられており下手なアイドルよりも確実に人気がある程だった。長女玲子から25歳、21歳、17歳とまさに年頃の女性だ。長女玲子はキャリアウーマンを絵に描いたような女性でクールビューティ、次女薫子は美形ながらも愛嬌たっぷりの大学生で一番人気がある。三姉妹の中で1人だけ巨乳で有名だ。三女由紀子はまだ高校生だが所属するラクロス部は全国大会常連で、レギュラーとして活躍している。サラッとしたロングの黒髪で色白のスマートな体系。文学少女的な優等生だ。見ているだけで心が清らかになってしまう…、そんな清純さを持っている。その三姉妹が世間を揺るがす田口徹に拉致されたなど公になったら一大事だ。宮内庁も大慌てしている。事実確認を行っている所だった。
 「まだ本当に彼女達が田口に誘拐されたかどうかの確認は取れていない。しかしこの動画を見る限り、間違いなく本人だろう。早速捜査は始めたいが、宮内庁からの指示を待ってからでないと動けない。下手な捜査は天皇陛下の名誉に傷をつける事になりかねないからな。慎重にいかなきゃならない。しかし田口が大人しく犯行を犯す訳がない。絶対に何かしらの手段を使い世間を騒がすはずだ。だからネットを中心に動画や画像をまずチェックしてくれ。あとコミュニティサイトもな。世間に知られてはまずい。宮内庁から指示があるまでネットのチェックに力を注いでくれ!」
 「はい!」
指示があるまでネットの監視に当たる刑事達。中山が若菜のもとへ来て溜息をつきながら言った。
 「全く厄介な人らに目をつけてくれたもんだ、田口は…。」
 「3人は東京にいたんですか?」
 「分からない。調査中だ。しかしそれぞれ職場も学校も東京だし平日だ。て事は田口は東京にいたと言う事か。」
 「今もいるとは限りませんけどね。3人を連れ去ってからすでに東京を出たかもしれないし。」
 「とにかく田口がアクションを起こさないと捜査は進まないって事だな。」
 「本部へ連絡して高梨愛理の身柄を拘束するよう要請しましょう。今の所、証拠はないけど彼女が一番田口発見の手がかりには間違いありませんからね。」 
 「ああ。分かった。」
すぐさま高梨愛理の身柄を抑えるよう要請がなされたのであった。


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