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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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無謀3-4

 膣から指を抜き、上体を抱いて乳房を握り、体を離して今度は尻の方から入れ直す。吸い込まれるように指先が埋まった。もうそこは蕩けている。いつ入れてもいいだろう。
 そのとき、脳裏に『調教』という文字が浮かんだ。そのたぐいの雑誌は目にしたことはある。それを実際にやるとなると話は違う。そのような趣味は持ち合わせていないが感ずるものはある。この場合の調教とは女性を言いなりさせることであろうか。だとすれば今は言いなりではないか。
 ――いや、そうではない。
 休日でも、夜中でも自由に逢えるか? こうして毎朝一緒に目覚めることができるか? 生活を共に……。何一つ自由にできない、不可能なことばかりだ。調教とやらでこれらを可能にすることができるとは思えない。となると何のための調教か。
 入れていた二本の指を抜いた。たっぷりのローションをすくったようにぬるぬるしている。その指を尻の谷間に潜り込ませた。そこを探し当てると奈津子は「アッ」と声をあげ、激しい拒絶反応を見せた。こちらを振り向いて首を振る。田倉は無視して指で刺激する。
「あッ、いやッ」
 ――そう、ここはまだだ。
 奈津子の抵抗を封じ込め、田倉は無言で指をうごめかす。
 ――ここを調教するか。
 腕に爪が食い込む。ここまで激しい抵抗は初めてであった。
「た、田倉さんッ、やめてッ」
 指先の神経が異様に敏感になっている。その形状がはっきり伝わってくる。シワの数も分かるかもしれない。
「許して、田倉さんッ、今は、だめですッ」
 ――今はだめ?
 一瞬動きを止めるが、すぐに動き出し指先をねじ込もうとした。だが奈津子の激しい身もだえに狙いがずれる。田倉の動きの隙を突きくるりと体を反転させた。向き合う形で奈津子は田倉の胸を手で押した。目を伏せて「すみません……ちょっとお手洗いに」と頬を赤く染めた。
 ――ああ、そういうことか。朝から膣を執拗に刺激したせいだろう。
 体を開くと奈津子は起き上がりベッドから降りた。周囲に散乱している中から身につけるものを探している。ベッドの上からよく動く丸い臀部を見つめていた。躊躇したが昨日穿いていたパンティを身につけながら、田倉に小さく頭を下げてドアに向かった。
「あ、ちょっと待ってください」
 素早い動作でベッドから降りた。奈津子は振り返り、胯間にそそりたっているペニスに視線をあてて、赤くした顔を背けた。
「待ってください」
 同じ言葉を繰り返して奈津子の背に手のひらを置く。横に田倉が立ったので、うつむいている奈津子の視線はギンギンに勃起しているペニスを見ることになる。視線を当ててから恥ずかしげに顔をあげ、言葉を待った。奈津子を包み込むように抱いて無言で歩く。戸惑った顔で「なんでしょう?」と聞くと、また「ちょっと……」と繰り返して白い背を押す。
 トイレの前まで連れて行った。そのままノブをつかんでドアを開く。
「すみません」
 ここまでエスコートした田倉に礼を言う。奈津子に続いて田倉も一緒にトイレの中に入っていく。奈津子は弾けるように振り返った。
「見たいのです」
「え、何を……」そのまま言葉を飲み込んだ。不穏な空気を感じ取った奈津子は頬を強張らせた。田倉が何を見たいのかが分かったようだ。後じさりする奈津子を押し込んでドアを閉めた。必要はないがカギも閉めた。
「あなたの全てが見たいのです」
 華奢な肩に両手を置くと怯えが伝わった。


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