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カウントダウン
【女性向け 官能小説】

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「しかし、中1から蒼を知ってるけど
こんなに彼女を大事にしている蒼は初めて見た」

笑いながら言う男は私の元カレ。
教育実習を無事に終えたらしい。

「俺って見る目あるよな?蒼が夢中になる里香の初カレだもんな」
自慢げに皆に言って笑いを誘ってるけど。
あんたは2番目の彼氏。
初カレは蒼くん。
心の中でそう思っても、ここはじっと我慢。

「里香のファーストキスの相手。俺だもんなぁ〜?里香」
子供っぽい発言にゲンナり。
「あんた本当に教師になるつもり?」
何でもはっきり言うところがこいつの良い所か。

「それ、いつまでも言ってると蒼に怒られるよ?」
なんてメンバー中に注意され。
「お。おぅ。この話は封印だ!」
と、言った。ほんと。こいつバカ。
でも憎めないけど。

みんなでそんな元カレを笑っていると

「何の話?」

と蒼くんがこっちのテーブルにやってきた。

みんなニヤニヤして、元カレに
「あんたが言いなよ」
と、意地悪をして
「いや。何でもない。里香が可愛いな。って話」
とごまかした。
みんな一斉にプッと吹きだして
「お前ほんと。バカ」
とからかった。

私、男を見る目なかったのね・・・

私も笑いながらそんな事を思っていたら
蒼くんはカッコいいけど冷たい口調で
「里香。あと15分で午後の講義が始まるけど。少しいいかな」

蒼くんはあからさまに私をその場から連れ出した。




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