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カウントダウン
【女性向け 官能小説】

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-5


「はぁぁ。夢みたい。『みんなの蒼くん』が
5年前も私の事を本気で好きだったなんて」

息が整ってそれでも蒼くんに抱きしめられながら
5年前の私自身を思い出した。

「今は里香だけの俺だけどね」

そう言って頭のてっぺんにキスを落とす。

「あの時。5年前もっと素直になればよかった」
「だな。お互いにな。でも・・・」
「でも?」

「あの時、公に付き合っても上手く行ったか分からない。
お互いに子供だったし、周りも子供だった」
「・・・・」

蒼くんは自分がモテている事を悪い意味でちゃんと知ってる。
自分の取り巻きがどれだけ周りの女の子にけん制をかけていたか知ってる。

「でも、今の俺なら里香を守れる。
周りだって大人になってる。
俺たちには『今』になるまで時間が必要だったんだ」
「ん」

「色々・・・そう、キスも、セックスも。お互いの初めては
お互いが相手ではなかったけど」
「・・・・」
「お互いに『最後』の相手になればいいんだ」
「蒼くん」

「これからは全部一緒にやって行こう。
1つ1つ、2人にとって大事な事を数えて行こう」
「うん」

「カウントは―――ダウンするだけじゃない」


そう言って笑った蒼くんの笑顔を私は一生忘れない、と思った。




I will count a number together with you.






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