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カウントダウン
【女性向け 官能小説】

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「いきなり里香に夢中ですオーラだしまくりだよね?」
そうかな?
「今まで内部生の飲み会でも絡みなかったのにね」
そうだね。
「見てよ!超カッコいい!」
うん。見てる。カッコいいよね。
みんなが蒼くんのいるテーブルを見つめた。
「あ!何あの子!蒼くんにくっつきすぎ!」
ほんとだ。女の子が蒼くんにべったりしてる。
理系の子、可愛い。

みんなでワイワイとそんな事を話していたら
蒼くんがスッとその子から離れた。
それは一連の動作をずっと見ていないと分からないほどで
とってもスマートな距離の取り方だった。

私たちの視線に気がついた蒼くんは
爽やかな笑顔で片手をあげて
「里香!」
と小さく手を振る。

その笑顔はなんだかとっても幼くて。
「可愛い!」
と私の周りが騒ぐのも分かる。

「蒼ってあんなキャラだっけ?」

美由紀が苦笑いするけど
5年前の蒼くんはあんなだったよ。

喉まで出かかった言葉を私は言えなかった。

「ほら里香も手を振って!」

そんな周りの声に私も小さく手を振れば
理系のメンバーたちも蒼くんを冷やかしていた。

カウントダウンは進んでいるのに
私たちのカップルとしての認知度はアップして行った。






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