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カウントダウン
【女性向け 官能小説】

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-1


「里香。蒼とはどんな感じ?」

中等部からのメンバーと久しぶりにお昼を食べていたら
そんな事を聞かれた。

蒼くんはなんだか研究の手順を話し合うんだとかで
食堂の少し離れた所で何やら話こんでいる。

イマドキって結構理系にも女子がいるもんだな。

ぼんやりそんな事を考えていたら
美由紀にそう突っ込まれ
視線を自分の席のメンバーに戻したら
意外にも私の返事を目を輝かせて皆が待っていた。

意外・・・でもない、か。

中等部から一緒の私たちからすれば
今でも「みんなの蒼くん」だ。
たとえ、誰かと付き合っていたとしても
蒼くんは本気じゃない。
それはなんとなく周りは気が付いていた。
だから。いつまでも「みんなの蒼くん」だった。

「ん〜。フツウ?」

そんな風に答えれば
「なに!普通って!」
とさらに詳しい答えを求められるけど。
「フツウだよ」
そうとしか答えられない。

確かに大事にしてくれる。
私を最優先にしているのも感じる。

けど、私に対する態度は、女慣れしているモテモテの蒼くん、じゃなくて
なんだかあくまでも5年前の蒼くん、なんだよね。
だから私もついつい、今までの元カレと同じように
普通の男の子扱いしてしまう。

「あんなに大事にされてるのに?」
「・・・・」

大事にされてると周りも感じるのか。







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