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LADY GUN
【推理 推理小説】

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亮子という女。-5

 亮子のガイドでその食品工場に到着した。亮子から押収した鍵を開け中に入る。手錠をかけられたまま若菜に付き添われ中へと入る。
 「あの部屋の中に金庫があり、その中に麻薬を保管してあります。」
その部屋に入るとまるで銀行のような大きい金庫があった。
 「番号は…」
亮子が口にした暗証番号を回すと鍵が開いた。扉を開ける捜査員。
 「な、何だこれは…」
中を見て唖然とした。亮子が中を覗くと小さなテーブルの上にホールケーキが置いてあった。
 「な、何これ…!麻薬は!?あれだけあった麻薬はどこに行ったの!?」
亮子は呆然とする。そして若菜がそのケーキを確認する。すると文字が書かれていた。
 「お疲れ様。甘い物でも食べて疲れを癒してね。リョーより…?」
若菜は天井を向き溜め息をついた。
 「やられた…」
次の瞬間、ケーキは若菜の脚に蹴り飛ばされ無残に床に散った。
 「だよね…、そんなにうまくはいかないよね…。フフフ」
若菜は笑みを零した。
 「クリスティーン王女、あなた暗殺されずに済むわ。良かったわね。」
 「えっ…?」
意味が分からない亮子。恐らく亮子が知り得る情報など漏れても怖くはないのであろう。そしてリョーによって亮子が逮捕された事は田口に伝わったはずだ。一応工場内を捜査していなぎ中央警察庁に戻った。
 道中、亮子から押収した携帯をチェックすると田口からのメールが来ていた事に気付く。
 『何も出来なかったあの頃より成長したみたいだな、上原警部補殿。亮子がこんな早くに逮捕されたのは予想外だったよ。おまえを見くびっていたようだな。少しはゲームが楽しめそうだ。なぁ、逃走中ってテレビ知ってるか?逃げれば逃げるほど賞金が上がってくアレだよ。俺はまさにそうだ。逃げれば逃げる程金が溜まる。ま、今日はもう少しで金がなる木を失うところだったがな。なぁ、10億溜まったら、その10億で抱かせてくれないか?おまえ、いい女になったもんだよ。俺はおまえらから奪った婦警の制服をたくさん持ってるから、婦警の制服着たままヤラせてくれよ?たまんねーよ、若菜ちゃん。今すぐにでも犯してあげたいよ。静香ちゃんも良かったけどな。くくく!でもまぁいなぎ市では加藤綾美も取り返されたし亮子も逮捕された。負けとは思わないが引き分けだな。さて、次のステージではどっちが勝つか楽しみだな。くくく!』
そん内容だった。
 「田口ぃぃ…!」
若菜はもう少しで携帯を握り潰してしまうところであった。若菜は無言のままいなぎ市中央警察署へと戻った。


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