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堕落への道
【教師 官能小説】

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出てきたマユミの姿を見るなり、「ババア いけてるじゃねえか!」「ユカリ サンキュー あなたもいかしてるよ」「あがれよ テメーの家なんだからよ」 ソファーにマユミは座ると煙草に火を付け、ユカリに向かって紫煙を吹き出す。ユカリも煙草に火を付けマユミに向かい紫煙を吹き返したのだった。目の前に座っているマユミはユカリの知っている数日前のマユミとは別人であった。マユミの髪は茶髪。目元は黒のアイライナーで目元が吊りあがるように描かれ、眉毛から飛び出さないばかりの紫のアイシャドーをつけ、唇は濃い紫の口紅が塗られている。マユミは初めこの化粧が恥ずかしかったが、トモコに煽てられ、トモコの勤めているスナックのママ「ミホ」にも似合っているよと言われ、以前のような清楚な化粧に戻ることが嫌になっていた。化粧がケバケバしくなるとともに着る服も以前のような地味で清楚なものを着るのがマユミは嫌になっていた。派手、ケバケバ、エロ、目立つこのような服を好むようになっていった。今着ている服も派手な刺繍の入ったトレーナーを着て豹柄の派手なレギンスをはいていた。爪は長く黒く伸びた付け爪をしていた。初めは爪が長いと邪魔であったようであるが今ではすっかり慣れてしまっている。指という指には派手な指輪をしており、コインの付いた大きな金のネックレスをなんと2本もしている。一本目の煙草を吸い終えるとすぐに次の煙草をくわえ火を付ける。ヘビースモーカーとなったマユミは常に煙草を吸っていないと落ち着かなくなってしまっていた。
「ユカリに煙草を無理やり吸わされた時、はじめは本当に美味しくなかったの」そう言ってマユミ話し始めた。「でもね、 だんだん吸って来ているうちに美味しくなってきて 最後には美味しいと思ってたの」「吸わなくても我慢できるって思ってたんだけど 友達が目の前で吸うのを見ているとどうしても我慢できなくなって一本もらったの とてもおいしかった」「初めてコンビニに煙草を買いに行った時もどの煙草がどんな味がするかわからなかったけどいろいろ吸ったけど今はこれがお気に入りなの」取り出した煙草は非常にキツイロング煙草であった。
マユミが煙草を吸いながら髪をかき上げる。その仕草には今までにはなかった妖艶さが漂い始めていた。ユカリの右耳には複数のピアスが開いていた。今までピアスなど開けたことのなかったマユミであったが自分で自分で開け始めてすっかりはまってしまったようである。左耳は数多くのピアスを付けており、耳たぶのピアスは「ユカリ 自分でピアスもしてみたの」と嬉しそうにマユミは話してくれる。今では1cm程度の太さのリングピアスを装着しており、左右の耳の形も変わっていた。「今度、鼻、舌、唇に開けてみようかと思うんだけどどにあうかな?」[「TATTOも入れてみようかと思うんだけど?」「ユカリいいんじゃねか」マユミの理性はもはや正常には機能していないようであった。しかし、マユミにはそんなことはもはやどうでもよくなっていた。「自分の思うがままに生きる」この信念のまま生きるのみであった。
ユカリは母親の変貌ぶりにびっくりしたがそんな風に変わった母親が嫌いではなかった。
「ユカリ ちょっと出かけてくるからよろしくね」マユミは着替えに部屋の奥へ行ってしまった。 
ウォンンウォン 外から激しいバイクの爆音が聞こえてきた。「ユカリ ちょっと出かけてくるから」マユミが部屋から出てきた。派手な絵の描かれた半キャップのヘルメットを被り、口元は真っ黒なカラスマスクをして、上着は背中に派手な文字の入った黒のエナメルジャンパーを羽織っている。派手な真っ赤なナイロンパンツを履き、玄関で黒の皮ブーツを履いている。迎えに来た旧車バイクには髪を真っ赤に染めたヤンキー女が運転している。女もマユミと同様に半キャップを被り、口元はマユミと同じ黒のカラスマスクをしている。どうやら上着もマユミとおそろいの様だ。パンツは光沢のあるレザーパンツを履いてマユミ同様ブーツを履いている。
そのヤンキー女の顔を見ていたユカリは「ナオのババアじゃねか」マユミと同じパートの職場で働いていた女はナオの母親のトモコであった。トモコはマユミの相談に乗るふりをしながら、マユミを自分と同じ世界の人間に変えていったのだった。トモコはマユミのことが好きだった。どうしてもマユミを自分と同じ世界の人間に変えたい、そう思っていたトモコはマユミから相談を受けた時、チャンスが来たと。しかし、今、マユミがそのことを知ってもマユミは以前の自分には戻らない。今のマユミに満足しており、更に変わっていきたいと思うようになっていた。マユミが今着ている服も先日、トモコと一緒に買ってきたものだった。以前はトモコが派手な服を進めていたが今ではマユミが自分で派手な服を選んで逆にトモコに進めるようになっていた。二人で喫煙所で喫煙をしていると助平なオヤジや若い男がチラチラ横目で見てくるようになっていた。見られているのを意識しながらマユミは煙草を吸うのが好きだったそして見せつけるかのように紫煙を吐き出すようになっていった。トモコと一緒にパチンコにも行くようになっていったマユミの優しかった目は次第にギラギラとした目に変わってった。「トモコ」と呼んでいたが「アンタ」「テメー」などとお互いを呼ぶようになっていった。
ユカリが悪に変わったようにトモコによってマユミもよって悪に変えられてしまった。トモコは更に極悪へと変えよう、次のステージにマユミを連れて行こうとトモコはそう決めていた。
マユミはトモコのバイクの後ろにまたがるとバイクは爆音を立てながら走り去っていった。




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