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カウントダウン
【女性向け 官能小説】

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「遅くなってごめんね」
「いいよ」

メガネをかけて、本を読んでいた蒼くんは
入口から見てもカッコ良かった。

「で?何かな?」
「そんなに急がないで。里香ちゃんは何飲む?」

蒼くんの言う『里香ちゃん』に慣れない。

「いい。自分で買ってくる」
「あの時、何も彼氏らしい事が出来なかった。
コーヒーぐらいおごらせてよ」

今更、何を言いたいんだろう。
蒼くんがラテを買ってくれている間
一生懸命考えたけど、答えなんか思いつかなかった。

「はい」
「ありがとう」
「里香ちゃんはさっさと話を終わらせたいようだから、本題に入るけど」
うん・・・・

「俺、高1の時に里香ちゃんに一方的に振られて、着信拒否にまでされて
女性不審になったんだよね」

はぁ?女性不審?
嘘つけ!
蒼くんの女遊びは女性不審という言葉の真逆だわ!!!

「嘘だと思ってるでしょ?」
「・・・・」
「でも、女の子を信じられなくなったんだよね」
「・・・・」
「だから、責任取ってくれないかな?」
「はぁ?」

責任?
責任ですか?
私がぁ?

「女の子を信じられないから
ファーストキスも初体験も、ものすごくいい加減なものだったんだよね」
へ〜・・・
「デートだってワクワクしないしさ」
・・・・
「女の子を大切に出来ない」
あ。それはうなづける!

「このまま大人になりたくない」
なにいってんの?もう大人だっつーの!

「だから、里香ちゃん。責任とってよ」




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