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LADY GUN
【推理 推理小説】

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セックス-4

 指にはめた指輪を嬉しそうに見つめていた若菜。するといきなり真顔になり俊介に言った。
 「俊介さん、私を抱いて下さい…。」
 「えっ…!?」
唐突な言葉に困惑する暇もなかった俊介。
 「冗談だろ…?」
若菜の顔がとても冗談を言っている様子でない事を確認しながらもそう言った。
 「本気です。」
 「しかし…」
俊介はセックス自体に抵抗があった。田口によってセックスの定義をメチャクチャにされてしまったからだ。目の前で大切な彼女がレイプされたのだ。とてもする気にはならない。
 「悪いが俺は…」
俊介の気持ちは分かっているような表情の若菜。
 「田口のセックスはセックスじゃありません。俊介の中でもう一度セックスとは何かを思い出して欲しいんです。私は田口になんか負けて欲しくないんです。だから俊介さんには本当のセックスをちゃんと思い出して欲しいんです。例え私は縛られても、痛くされても、道具にされてもいい…。俊介さんが私を大事に思ってくれているなら…。同じようなことを田口にされるのとは違うんです。田口にされる事も俊介さんにされるのは嫌じゃない…、なぜなら愛情があるから…。それをもう一度、分かって欲しいから…。」
若菜は見つめながら俊介に歩み寄る。
 「ち、ちょっと…若菜ちゃん…」
慌てる俊介。しかし目の前にもう若菜がいた。
 「私を守って下さい…」
唇を寄せる若菜。
 「あっ…」
体が固まる俊介の唇に若菜の柔らかい唇の感触が伝わる。


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