投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

キスマーク
【女性向け 官能小説】

キスマークの最初へ キスマーク 30 キスマーク 32 キスマークの最後へ

-4

仕事を終え、渋々しずかの会社の近くの居酒屋へ向かう。
そっと中を見ると―――

いるいる。
どう見ても同じ会社だって言うメンバーが
この前の座敷スペースにたむろってる。

げ〜
入りたくない。
ぱっと見たところしずかは座敷の奥にいる。
なんであそこにいるのか全く訳分かんない!
人と待ち合わせしてるなら
出入り口付近にいなさいよっ!

帰ろう。

仕事が長引いて行かれないとメールすればよろし!

そう思って踵を返そうとしたところで
何かにぶつかった。

なにっ?

「上野さん?」

はい。上野ですがっっ!

思いっきり鼻をぶつけて上を見上げれば
ああ、しずかの会社の人だ。
名前は分からないけど。

今日の打ち合わせで見た事のある顔が
頭の上から私を見つめていた。

「加藤さんと待ち合わせですか?」
まぁ・・・
これが待ち合わせと呼べるなら・・・

「入りづらいんですか?一緒に行きましょうか?」

いえ。帰るつもりだったんです。
と、きっぱりはっきり言う寸前に
腕をがっちり持たれて
ガラッとドアを開けられた。



キスマークの最初へ キスマーク 30 キスマーク 32 キスマークの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前