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キスマーク
【女性向け 官能小説】

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☆☆☆☆-8

「キスマークはこれからも付け続ける」

えばって言わないでよ。

「見えないところにしてよね」
「講師サマだからな」

なんて、ふふん。と笑う。

「見えないところにしてやる」

たまにはモノ分かりがいい。

「人から見えなくてもキスマークはついてるんだからな。
身体で俺を感じてろ」

この、俺様気質、治らないもんだろうか。
――――治らないんだろうな。

「ねぇ。しずか。口紅を買ってほしいな」
そういってしずかに向けて唇を突き出せば

「おぅ。いくらでも買ってやる」
噛むように深くキスをしながら私のおねだりにデレッと答える。

でもね。
私も口紅のキスマークを毎日ワイシャツの見えない所に付けてやるんだから。
しずかに買ってもらった口紅で消えないマーキングしてやるんだから。

キスマークを付けられるのは私だけじゃない。
キスマークを付けるのはしずかだけじゃない。

覚悟しろ!

大好き。玄。



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