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ずぶ濡れのキス
【教師 官能小説】

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明かされる秘め事-2

 真雪は腕まくりをして、クラスメートのリサと一緒に芸術棟に向かった。
「私、一階のゴミ集めするわね」リサが言った。
「じゃあ、あたし二階」真雪はそう言って、階段の下でリサと別れた。

 真雪は二階の一番手前の書道教室から順に、その教官室や教室に備え付けられているゴミ箱の中のものを、ビニール袋ごと取り出して、廊下に出しては、新しい袋を箱にセットしていった。
 校舎の一番端にある音楽室の隣に、音楽科の教官室があった。真雪はそのドアノブに手を掛けた。鍵は掛かっていなかった。
 「失礼します」真雪はゆっくりとドアを開けた。中には誰もいなかった。
「鷲尾先生、いないんだ……。あれ?」
 真雪はドアを入った所で立ち止まり、鼻をひくひくさせた。
「なんだろう……、漂白剤みたいな匂いが……」
 その狭い部屋の中にかすかに漂うその匂いは、彼女がドアの脇にあるゴミ箱に近づくにつれて、強くなった。
 真雪はゴミ箱に入れられたビニール袋に手を掛けた。
「塩素系? プールの消毒剤みたいな匂い……」
 ゴミ箱からビニール袋を抜き取った真雪は、その黄色い透明な袋の中に、たくさんの丸まったティッシュが入っていることに気づいた。「こ、これって……もしかして……」

 その時、隣の音楽教室で物音が聞こえた。真雪はゴミ箱から引き抜いたビニール袋を廊下に置いて、教室のドアをそっと開けた。
「え? ケン兄。しゅうちゃんも……」

 中にいた健太郎と修平が振り向いた。
「あ、マユ」
「なんだ、真雪、おまえ掃除当番?」修平も言った。
「そうだよ。どうしたの? こんなところで」
 真雪は二人のいるピアノの近くに歩み寄った。

「ちょっと気になることがあってな」健太郎が低い声で言った。
「ちょっとどころじゃねえだろ、ケンタ」
「あたしも……」真雪が小さな声で言った。
「え?」
「とっても気になることがあるんだ」
「……何かあったのか? マユ」
「廊下に出したゴミを調べてくれない?」
「ゴミ?」


 健太郎と修平、真雪は、学生食堂の隅のテーブルで話し込んでいた。
「間違いねえよ」修平が言った。「ありゃ、エッチのあとだ」
「やっぱり?」
「ワシオっちが、あそこでヤってたなんてな……」修平が苦しそうな顔で言った。
「かなり大変なことなんじゃない? 学校であんなこと……。相手は誰なのかな……。」

 深刻な表情を変えないまま、健太郎が言った。「将太だ」
「えっ? 将太くん?」
「ああ。水曜日の午後、あいつは必ず鷲尾先生と進路相談をするために教室を離れる。今日がその水曜日……」
「その時に、二人で……」
「たぶんな」
「だけど、あの二人、つき合ってるって感じじゃねえよな。将太、相変わらず全然表情よくねえもん」
「確かに……」
「それに、鷲尾先生も、なんかずっと暗い顔してるよね、最近」
「そうなんだな……」
「まさか、先生、将太君に無理矢理……」
「可能性はあるな……」健太郎は腕組みをしてそのまま黙り込んだ。


「どうする? ケンタ」
 健太郎は腕組みをして、目を閉じた。
 しばらくして目を修平に向けて彼は低い声で言った。「先生本人に話を聞けるかな……」


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