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ずぶ濡れのキス
【教師 官能小説】

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音楽室での出来事-2



 ――シンプソン家の夕食時。

 ケネスはテーブルの向かい側に座っている健太郎(17=高三)に声を掛けた。
「健太郎、将太は学校ではどんな様子なんや?」
 健太郎はすぐに顔を上げた。「何とか学校には来てるみたいだよ」
 健太郎の横に座っていた双子の真雪(17=高三)が言った。「授業中は教科書も出さずに机で寝てるらしいけどね」
「そうか……」
「何? 何かあったの?」
「いや、今日玄関の修繕頼むのに、志賀のおやっさんに来てもろうて、ちょっと話したんや」
「将ちゃん、卒業したらどうするんだろうね……」ケネスの妻マユミが箸を置いてワインのグラスに手を掛けた。
「工務店を志賀のおっちゃんといっしょにやればいいのにな……」健太郎が独り言のように言った。

 真雪が言った。「担任の先生が毎週水曜日の午後に進路相談してる、って話だけど」
「何で水曜日やねん」
 健太郎が口を開いた。「将太の担任の鷲尾彩友美(わしお さゆみ)先生って音楽の先生なんだけど、水曜日の午後には授業がなくて、時間が空いてるらしいんだよ」
「なるほどな。で、その先生、大丈夫なんか? 将太の相手ちゃんとできてるんやろな? 女性なんやろ?」
「若いけど一応先生だし。大丈夫なんじゃない?」
「怒る時は怒るよね、鷲尾先生。それに、しょっちゅう将太を呼びつけてるよ」
「職員室に?」マユミが言った。
「さあね。でも将太くんも素直について行ってるみたいだよ」
 マユミがグラスをテーブルに置いて、小さなため息をついた。「ちゃんと卒業できたらいいね、将ちゃん……」



 将太は風呂から上がって、工務店の二階にある自分の部屋に入るなり、畳に大の字になった。そしてしばらく天井を見つめていた。古くなった天井のシミを見ながら、彼は忘れることのできない人の面影をそれに重ねてみたりした。
 のっそりと起きあがった将太は、タンスの前にあぐらをかいて座り、一番下の引き出しをそっと開けた。そして中に手を入れた。

 将太が取り出したのは、黒いパンストだった。

 しばらくじっとそれを見つめていた将太は、おもむろにそれを丸めて、自分の鼻に押し当てた。そして目をつぶり、大きく何度も息をした。

 しだいにその息は荒くなっていった。

 突然、将太は目を開いて、それを乱暴に元の引き出しに投げ込むと、またばたん、と畳の上に寝転がった。



 翌週の水曜日。朝から真雪は音楽科教師鷲尾彩友美と廊下ですれ違った。
「あ、鷲尾先生」真雪が言った。
 彩友美は立ち止まり、振り向いた。「え? どうしたの? 真雪さん」
 真雪は彩友美に近づき、耳元で囁いた。「ストッキング、伝線してます」
「ほんと? ありがとう、教えてくれて」

 真雪は少し不思議そうに言った。「鷲尾先生は、いつも水曜日は黒いストッキングなんですね」
「え? そ、そう……かな」
「何かワケがあるんですか?」
「ううん、偶然じゃない?」

 彩友美は焦ったように真雪から離れていった。
 真雪は、少し首を傾けて、そのほっそりした教師の背中を見送った。


 昼休み、職員室で弁当を食べていた彩友美の元に、教頭が湯飲みを手にやって来た。「鷲尾先生」
「はい」彩友美は振り向き、その小太りで髪の薄い中年男を見上げた。
「今日も午後から志賀の進学相談ですか?」
「はい。いつものように」
「どうです。何とかなりそうですかな?」
「少しずつですけど、あの子、私に心を開いてきてます。頑張ります」
「あまり無理しないでくださいよ。それに、」
 教頭は口元にうっすらを笑みを浮かべた。「ヤツに変なことをされたら大変だ。くれぐれも気をつけて」
 彼はそれだけ言ってそこを離れた。


 この高校の音楽室は校地の端にある『芸術棟』と呼ばれる建物の二階、一番奥にあった。

 彩友美は教室の入り口のドアを恐る恐る開いた。

 カーテンが閉めきられて薄暗くなった教室の真ん中に、制服をだらしなく着崩し、ずり下げたズボンのポケットに手を突っ込んだ男子生徒が一人立っていた。彼は彩友美の姿を認めると、まるで死んだ魚の目のようにくすんだ瞳を向けてにやりと笑った。
「待ってたよ、先生」

 彩友美はドアを入ったところで一瞬立ちすくみ、息を呑んだ。

「やろうよ、先生」

 若い女性教師は覚悟を決めたようにドアに内鍵をかけて生徒に近づいた。

 その生徒、志賀将太は、机を動かし、床にスペースを作った。そして、ピアノに掛けられていた黒いカバーを乱暴に剥がし、そこに広げた。
「寒くないように暖房入れといたから」将太はそう言って、彩友美のグレーのジャケットに手を掛けた。
「待って! 自分で脱ぐから……」
 将太は手を離した。「ブラとストッキングは脱がないでね、先生」
 彩友美は黙って着ていたものを脱いでいった。将太も上着を脱ぎ、ズボンのベルトを緩めた。

 彩友美は床に広げられた黒いピアノカバーの上に、仰向けに横たわった。
「あれえ、先生、今日はノーパンじゃん」将太は小さく口笛を鳴らした。「いいね!」
 将太は乱暴に彩友美の両脚を広げ、太股の内側に張り付いた光沢のある黒いストッキングを鷲づかみにして、一気に裂き破った。
「んっ!」彩友美は目を固く閉じ、顔を背けた。

「どう? 俺に犯されるのが好きになってきた?」
 むき出しになった彩友美の股間に顔を近づけて将太は、谷間に指を這わせ始めた。
「あ、あああっ……」
「すごい! 女のここって、こんな風になってるんだ」
 将太はにやにや笑いながらその行為を続けた。


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