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命令チップ04
【SF その他小説】

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高層ビル-2


エレベータで1Fに降り、ロビーを通り表に出ると、

外には影山に気づいた人達が上を指さしていた。

「あいつ危ないぞ」

「警察よべよ」

周りに人が集まってきている

「自殺の証人が沢山できたね影山」

ビルの警備員も出てきて上を見て慌てている。

あまり時間をかけると騒ぎなりそうなので、これで終にしよう。

「さよなら影山」

僕は影山にお別れを言って、手すりを離した。

影山の目が空から地面に移り

スイッチオフ。

小さな影が屋上から離れた。

「わぁ」「きゃー」

驚く人々、

すると、

人中から、太ったおばさんが走り、地面に倒れた。

「!?」

通りかかるサラリーマンや、心配そうにみてる人たちが突然走りだし、

寝ているおばさんの上に重なった。

影山の下に人が集まって来きてる。

「は! これは」

僕の近くを走る青年の手を掴んで、

「止めなきゃ あ!」

上から黒い影が、人の山に落ちて大きな嫌な音がする。

「……」

下にいるおばさん達は口や目から血を流したまま、誰も動かない。

「か、影山は?」

人山の中から動く物が見えた。

手が出て、上の男を山から落とすと、

血だらけの顔をした影山が僕を見た。

「よくもやったな!」

「生きていたのか……」

影山は身を乗り出し

「お前、ゆるさねーぞ、しぃぃねぇ!」

僕の握っていた青年が振り向きざま顔面を殴った。

「ぐわぁ」

再び青年は飛びながら倒れている僕に拳を振り下ろす。

「わぁ」

ギリギリ顔をかすめて地面を叩いた。

馬乗りの青年が振り上げた拳から骨が飛びだしてる。

「やめろぉ」

青年を蹴りあげ、足の間から抜けると、

前から来た男に横顔を殴られ、

反対から脇腹に飛び蹴りされて、

前に吹っ飛んだ。

「これはマズイ、もう一度止めなきゃ」

影山に振り向きスイッチを押す。

ジジッジジッジジッジジ……

すると何故か、今まで見えてた心のスイッチが、

切れかけた電球の様に見え隠れしてるのだ。

「なんだよこれ、スイッチが押せないじゃないか」

殴られたせいか?

影山の周りにいた人達が走ってきてる。

「とにかく逃げないと」

体の痛みで足が思うように動かない。

横から若者が殴り、

後ろから女性がつかむ

彼女を振り払い前に進んだ

「これは……やばい」

後ろから襲い来る人達、

ふと、周りの人だかりには、何故か前からは襲って来ていない。

「もしかして、命令できる距離があるのか?」

飛び蹴りしてきた若者を運良く避けると彼は前に転がった。

その若者は立ち上がり、

「いって〜 あれ?何してんだ俺? わぁあんた血だらけじゃないか!」

と驚いている

間違いない、ここが影山のボーダーラインだ。

僕は足を引き釣りながら離れる、

後ろからくる人たちはボーダーラインを超えると、我に返っていた。

そして、ボーダーラインに立つ男が指をさし、

「貴様、絶対に許さないからな覚悟しろよ」と叫んだ。

男は我に返ると注目を浴びてることにびっくりしている。

僕はひたすら前に進む、

人だかりが割れてその間を通った。


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