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命令チップ04
【SF その他小説】

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終焉-3


「大丈夫か? おい、返事できるか?」

影山を何度か揺らすと、

ゆっくりと目を開けた。

「あ、気がついたか、大丈夫かい?」

夜中なのに影山は眩しそうに首をまわし周りをみて、

「ここは?」と聞いてくる。

(分からないのか! 本当に記憶を書き換えられたのか?)

「ここは、マンションだよ、大きな音でびっくりして駆けつけてきたんだ」

「マンション?」

(ヤバイ、冷や汗が出てきた……)

「そうか、あそこから滑って落ちたのか……」

(ふぅ〜どうやら記憶書き換えは成功しているようだ)

「そうだよ、雨で足が滑ったようだね、大丈夫かい」

影山は頭を押さえて上半身だけ起き上がり自分を見てる。

「雨? ああ、そうだった、イテテ」

「大丈夫かい? どこか怪我してないかい?」

「怪我はないようだけど、頭が割れそうに痛い」

「そうなんだ、落ちた所が土だから怪我しなくて良かったね」

「ええ、そうですね」

「救急車を呼ぼうか?」

と聞くと影山は僕を見て一瞬止り、真面目な顔になる。

「いえ、大丈夫です。」と力強く答えた。

「そ、そうか、立てるかな」

「はい、大丈夫、立てます」

そう言うとまっすぐ立ち上がった。

「おっと、びっくり、すごい回復だね」

「いえ、お兄さんのおかげです。」

「いやいや」

「ぜひお礼をしたいのですが、連絡先など教えていただけませんか?」

「お礼なんて良いよ、僕は何もしていないし」

僕は後ずさる

「いえ、私の気がすみません、ぜひお礼させて頂きたい」

「いやいや、いいって、僕は急ぐのでもう帰りますね」

「そうですか、それでは駅まで一緒に行きましょう」

「駅?」

「はい、そっち方面は駅ですが、駅に向かうのですよね」

ヤバイ、同じ方向だ、変えなきゃ。

「あ、いやいや間違えた、こっちだったよ たはは……」

「そうですか、反対方向でしたか」

「うん、それじゃ、バイバイね」

「はい、ありがとうございます」

影山は深々と頭を下げた。

頭に枯れ葉が付いている。

影山と別れて前を向くと美優が大通りにいた。

僕に向かって小さくVサインを出している。

これで、影山とお別れだな。

僕は美優の方に歩いて合流した

「ばっちりだったね」

「ばれないかヒヤヒヤだったよ」

「フフフ、記憶があるから多少変でも疑えないよ」

「そんなもんかねー」

「あ!」突然、美優が慌てだす。

「なに? どうしたの?」と聞くと、

後ろから「すみませーん」と

影山の声が聞こえて走ってきた。

(なんだよ〜帰れよ〜)

と思いつつ振り返り、美優と二人で影山を見た。

僕達の前にくるとハァハァ息せき切って

「すみません、一つ言い忘れてました」と言う。

「……何でしょう?」


顔を上げた影山は、僕ではなく美優を見ると、

「また会いましょう、竹・中・市・長」

そう言って僕達の横を走り抜ける。

「なに? どうゆうこと?」

振り向くと、

影山は勢いを落とさず走って、大通りに飛び込んだとたん、

「あ!」「きゃ!」

トラックにハネられた。


トラックの後ろから引きづられた影山は全く動かない。

運転手が血相変えて降りてくる。

影山の周りに人が集まって写メを撮る人達。

美優が僕の肘を掴み

「離れたほうがいい」と言ってきた。

「うん」

僕達は急いで美優の車に乗りその場を離れることにした、

過ぎさる人だかりを目で追い、隣の美優を見て疑問がわいた。

「竹中市長?」

美優は僕を見て少し笑った





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