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困った子
【熟女/人妻 官能小説】

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困った子-2

 翌日もう一泊した。昼間は四人で有名な神社に詣でた。山の方から行くと駐車場からすぐにロープウエイがある。海側からは千段以上の石段を登らなければならない。
「ぼく登れるよ。遠足で行ったもん」
暑い日であった。
「おねえちゃんは登るの苦手だなあ」
「ぼくが教えてあげるよ」
私を案内するつもりで嬉しくて仕方がない様子であった。

 汗びっしょりになったけど楽しい一日だった。
 布団を敷いていると夫に後ろから抱き締められた。胸を揉まれ、項に唇が吸いついた。
「ああ、だめよ……」
義父と誠はお風呂に入っている。
 向き合い、濃厚な口づけをして、抱き合った。押しつけてくる下半身が当たる。
「お義父さん、出てくるわ。あとで」
「誠は親父の部屋に寝かせようか」
「一緒に寝るって決めてるわよ。かわいそうよ」
「そうか。しょうがないか」
「今日、疲れたからすぐ寝ちゃうわ。子供だもん」
私は夫の一物をなぞりながら湧き出る泉が満ちてくるのを感じていた。


 息を潜め、呻きも押し殺してのセックスは責苦を受けているようで、抑えた分だけ絶頂では凄まじい快感に見舞われた。痙攣に苛まれ、意識も薄れて夫が布団をかけてくれたのはぼんやり憶えているが、そのまま寝入ってしまった。
 どれくらい経った頃だろうか、触れるものを感じて目覚めると誠がぴったりくっついていた。目が合うと薄明かりの中でにっこり笑った。
「まこちゃん、どうしたの?」
「おねえちゃんのそばがいい」
「甘えんぼね」

 誠の肩を抱こうとして、
(あら!)
胸が露になっていることに気づいた。ボタンがすべて外れているので全開である。事後、そのまま眠ってしまったのだ。暑いので布団を剥いでしまったのだろう。
(あ……)
パンツも穿いていない。

 ボタンをかけていると誠がじっと見つめていた。
「今夜はちょっと蒸し暑いね」
「オッパイ、柔らかいね」
「触ったの?」
「うん……」
純真な目が瞬きした。
 母親を知らないんだ。母乳は飲んだだろうけど、記憶はあるのだろうか。
「もっと触りたい?」
少し間があってからはにかむように頷いた。
 夫の様子を確認して、ボタンを外した。
「お兄ちゃんに内緒よ」

 誠の手が膨らみをたしかめるように二度、三度と摘まんでから、ぺったりと貼りついた。
「汗かいてるから、ベトベトしてるわね」
ひそひそ声で言うと、誠も声を落とした。
「うん……」
「遅いから、もう寝るのよ」
「はい。触ってていい?」
「いいわよ……」
見ているとすぐに目がとろんとしてきて、間もなく乳房から手が離れた。

 お正月にも泊まりに行った。親戚が集まって大宴会。三家族が泊まることになって、部屋は三つしかないので、子供、男、女と別れて寝ることになった。
「真理奈は子供の部屋だ」
夫に言われて、
「私だけ?」
「保育係」
みんながどっと笑った。誠はもうすぐ十二歳。従兄弟たちも小学生だから世話の必要はないし、もうみんな眠っていた。
 思うに夫が気を遣ってくれたのだと思う。まだ親しくない彼の叔母たちと同室では落ち着かないだろうと考えてくれたんだと私は察した。

 子供の部屋を覗くと四人並んで眠っていた。誠の隣に布団が敷いてある。
まだ十時過ぎだが遊び疲れた子供には真夜中だ。大人だって朝から飲み通しである。すぐに声も聞こえなくなった。遠慮してあまり飲まなかった私だけ頭が冴えていた。

 妙な気持になったのはなぜだかわからない。
(まこちゃんを抱いて寝よう……)
そう思ったら少しどきどきしたのである。

 自分の布団に入って誠の寝息をたしかめると、布団を捲り、隣に身を入れた。少年の体臭が拡がった。やや強いものだが、
(いやなにおいではない)
むしろ、胸がキュンとなるような新鮮さを感じた。
 ふと思い当った。
(思春期のにおい……)
それを無意識に感じ取っていたからどきどきしたのかしら。それがどんな『におい』なのか言い表すことは難しいが、これから大人に向かって成長していく、いわば緊張感のようなものがあった。

 そっと抱き寄せて頬にキスして、身を起こして唇に触れた。
(ファーストキス……ごめんね……)

 誠の温もりが私の体に浸透するように伝わってきて、やがて互いの体温が混ざり合って同化する。そして布団の中に新しいにおいがこもってくる。
(目を覚まさないかな……)
オッパイ触らせてあげるのに……。

 しばらく寝顔を見ていたけれど熟睡している。久しぶりに会った従兄弟たちと遊びまわっていたから疲れたんだ。
(無理に起こすのはかわいそう……)

 明日は早めに帰って今度は私の実家で年始の集まりがある。
(寝よう……)
目をつぶっても眠りが落ちてこない。それどころか体が火照ってきた。昂ぶっている。
 誠の手を胸に当てた。今日はブラをしている。乳房を出そうとして、ふとあることを思いついて動悸が高鳴った。誠の手を『アソコ』に、と思ったのである。これまで想像したこともない。

 パジャマを膝まで下げて誠の手を下腹部へ。……おへその辺りまできて、届かないので体を摺り上げた。
 意思のないまこちゃんの手が陰毛をくぐる。寝息を確認する。
(ああ……こんなことして……)

 指先を割れ目に浸す。自分の指とは感覚がちがう。
(うう……)
思わず体が反って、さらに突起に当てた。もうぐっしょりである。
 ゆっくり擦った。一気に熱波が走る。静けさの中、私の息遣いだけが闇に舞う。

 間もなく私は誠の指を秘肉に挟んで全身を硬直させた。
「くう……」
声が出てしまったのは誠の指が動いたからだ。目覚めたのではない。眠っている。
 余韻が去り、私はぬめりにまみれた誠の指をしゃぶった。
 



 


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