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LADY GUN
【推理 推理小説】

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カウントダウン-3

 夜23時、ベットに横たわり深刻な顔をしながら天井を見つめていた静香。登録のない番号通知にて携帯が鳴る。飛び起きる静香。予感がした。
 「もしもし…」
様子を伺うように電話に出た静香。
 「俺だよ…。分かるか?」
忘れもしない嫌な声。低い声だが、ニヤニヤしながらかけているのが分かる。
 「田口…徹、ね…?」
 「分かってくれて嬉しいよ。」
落ち着き払っている様子に静香も飲み込まれないよう気持ちを張る。
 「俊介は無事なんでしょうね…?」
 「ああ、勿論だよ。元気におっ勃てて美人婦警さん達にしゃぶって貰ってドピュドピュ出してるよ。ハハハ!」
 拳を握り締める静香。
 「私は刑事よ?俊介は不可抗力にて不本意な思いをしてる。割り切って考えてるわ。そんな事じゃ動揺しないわ?」
本音ではない事を十分理解した上で答える田口。
 「だよね。俺は君を日本で一番優秀な刑事だと思っているからね。そんな事で動揺するとは思ってないよ。初めて会った時から随分成長したもんだ。」
 「あなたは相変わらず人を馬鹿にするのが好きなままね。高校生の頃から変わらないわね。」
 「まぁね。俺はあの頃から賢かったからね。ハハハ!」
正芳が生きている時に取り調べた時の様子が鮮明に蘇る。
 「あなたのそのひねくれた性格をもっと深く考えていたなら高田泰明を信頼する事もなかったのにね。私まだまだ未熟だわ。あんな若いお母さんと一緒に過ごしてさぞ楽しかったでしょうね。元気?瑞穂さんは。」
 「ククク。元気だよ。」
自分が気付いている事を知っているかのような田口に悔しさを感じる。
 「まぁ君には探し出せないだろうけどね。」
 「あのね、年下のあなたに君と呼ばれると少しムカつくんだけど。」
 「フフフ、そりゃ失礼しましたね。静香ちゃん!」
 「まぁいいわ…。」
相手の挑発に乗ってはいけないと耐える。
 「あなたは高校生の時、麻薬売買に関わっていたの?」
 「ああ。自分はやってなかったけどね。」
 「そう…。」
正芳が田口を疑った勘はやはり当たっていた。それが凄く嬉しかったし、誇らしかった。
 「クスリをやって淫らにセックスする女がたまらなくてさぁ!静香ちゃんも彼氏とドラッグセックスすればもっと激しいセックスができるのにね。彼氏に吸わしておいてあげる?」
 「そんな事したら絶対許さないからね…!?」
怒りの感情が出てしまう。
 「まぁあいにくラリッた男には興味ないから安心しなよ。フフフ。」
 「本当にいい性格してるわね。」
 「ありがとう。」
話術は田口が数倍上手だった。


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