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LADY GUN
【推理 推理小説】

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カウントダウン-2

 田口は悶絶する俊介を見てニヤリとした後に綾美を監禁している部屋へと入る。会社で言えば社長室。パソコンやテレビ…一通り揃えてある。綾美は田口好みのいやらしく感じるスーツ姿で背後で手錠をかけ首輪をして手綱を柱に巻きつけ監禁している。裸の女はたくさんいる。逆にスーツ姿で首輪をされている綾美にいやらしさを感じるからだ。
 綾美は手錠などで拘束されていなくても逃げ出さないであろう。なぜなら…、
 「田口様…、コカイン下さい…」
田口の顔を見る度にコカインをせがむ綾美。すっかり麻薬中毒になってしまった。
 「ほらよ。」
人差し指にコカインを乗せ綾美の顔に寄せると夢中で吸引する。
 「ふぅぅ…」
満足そうに息を大きく吸い、ゆっくり吐くと壁に背中をつけリラックスしたように力を抜いた。
 「そろそろヤク中も治してやらないとな。」
椅子に座りパソコンに向かいながらチラッと綾美を見てそう言った。田口はパソコンの中からデータをハードディスクに移した。麻薬売買に関するデータは全て別のノートパソコンに入れてある。デスクトップには婦警達を弄んだ動画や画像、静香を盗撮した動画などしか入っていない。大事なデータの入ったパソコンや書類を持ち車に乗せる。
 「絵里ちゃん、頼むよ。」
 「はい…。」
その車を絵里…高田不動産の受付をしていた平井絵里に運転させある場所へと運ばせた。そこは本当の意味での田口の拠点となる場所だ。喜多さえも知らない。田口が引き継いだR4コーポレーションだが、それは表向きで、実際は別の会社を立ち上げ、裏で麻薬売買などを行っていた。T2C、ティーツーシーという会社だ。高田、田口のイニシャルでT2コーポレーションだ。この会社の存在は喜多には教えていない。田口は喜多に信頼を置ききっていないという事だ。表向きだけの信頼でしかない。その点平井絵里には信頼を置いている。自分に逆らわないだけの弱みを握っているからだ。秘書みたいなものだった。
 絵里を見送り綾美と遊んであげてから田口は椅子に座り息を吸い込み大きく吐き出した。
 「よし、始まりだ!」
田口は携帯を握った。


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