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LADY GUN
【推理 推理小説】

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密約-1

 その朝、警視庁本部より署長の島田に電話があった。
 「あ、はい…承知しました。」
島田は首を傾げながら電話を切った。そして角田俊介を呼び寄せた。
 突然の呼び出しに何か叱られるのかと思っているような顔をして入って来た俊介。
 「今、警視庁本部より電話があり、現在城南刑務所に服役中の喜多和典を東京刑務所へ輸送するとの事だ。その護送を角田君に任せろという指示があったんだが、急な話だが今から城南刑務所に行って貰えるか?」
想像だにしなかった言葉に驚く。
 「また何で私が??」
 「いや、分からないんだが、君は上層部からの信頼も高いし、だからじゃないのかな。行って貰えるかというより、行って貰わなきゃいけないんだが…。」
 「お受けしますよ。て言いますか、受けざるを得ないと言うか…。」
お互い苦笑いしてしまった。
 「じゃあ10時に城南刑務所へ行ってくれ。輸送車は別の署員が運転するから同乗してくれとの事だ。」
 「分かりました。では準備をして行ってまいります。」
 「頼んだぞ。」
俊介は出て行った。
 署長室を出て廊下を歩いていると静香が歩いてきた。
 「あれ?静香どうしたの?呼び出し?」
 「うん。喜多和典について大事な話があるって。」
 「そうなんだ…。俺、今からその喜多を東京刑務所に移動するのに護送しに行くんだ。」
 「えっ?喜多を東京刑務所に?どうして??」
 「分からないけど、それを今から署長が説明するのに呼ばれたんじゃないか??俺は特に何も聞いてないけど。」
 「そう…。」
何かが動き出した予感がした。
 「じゃああまり時間ないから俺、行くわ。」
 「気をつけてね?」
自分でも無意識に心配そうな顔をしていた。
 「心配すんなって。護送するだけだから。帰ってきたら夜、飯行こうな?」
 「うん。」
俊介の唇が重なって来た。
 「じゃあな!」
 「うん…。」
大好きな笑顔を浮かべて俊介は歩いて行った。あの笑顔にどれだけ勇気づけられた事だろうか。いつも胸がキュンとなる。俊介の背中を愛おしく見つめていた。
 そして静香は署長室に入った。


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