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The sickness of love
【純愛 恋愛小説】

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The sickness of love-6

『私が力になるから。もう居場所が無いなんて言わせない。』
春日は熱くなって偉そうな事を言ってしまった。
『俺が駄目になったら助けてよ。』
中河原は春日を抱き締めた。
ふわっと香る春日の髪の毛。
中河原は春日にキスをした。
唇と唇が一瞬触れる。
『あ…あの…。』
春日が顔を真っ赤にして中河原を見つめる。
『先生…。男を部屋に入れるって事はこうゆう事があってもおかしくないよ。』
春日は抱き締められたまま、
『これ以上は無理…。』
中河原の胸に顔を埋める。
『先生こそココが納得しているの?曖昧な関係でいいの?』
中河原は春日を離して、自分の胸に手を当てる。
『私は教師と生徒の関係じゃなかったら中河原君と付き合うわよ。それと、私は中河原君より十四も年上よ?』
春日は真剣な目で話す。
『俺は先生…いや澪さんが好きだ。何があっても守るから。年なんて関係無いよ。』
中河原も真剣な目で話す。
『学校にばれないように付き合うのって大変よ。』
『俺は今まで通りでいいよ。』
『今まで通りの関係?』
春日は悩みながら中河原に聞き返した。
『ん…。恋人同士に見えなきゃ良いと思いますが…。』
中河原は頭を掻きながら言う。
『私ね、中河原君が好き…。でも、振り回しちゃうよ?今まで一人の男性としか付き合った事無いしね。』
春日は苦笑する。
中河原は思いきり春日を抱き締めて、
『そんな澪さんが好きだから。焦らないで行こう。俺もこれで中河原と話出来る。悔いの無いようにしないとな。』
中河原は初めて笑顔を見せた。
愛想笑いでは無い、安心しきった子供の様な笑顔。
―その笑顔反則だよぉ…―
春日は中河原を抱き締め返した。
愛しくて愛しくてしょうがない中河原渉を。
『私、中河原君の事渉って呼んでいい?』
『おう。渉って呼ばれるの久々かも。』
中河原はそう言うと、春日のおでこに自分のおでこを合わせて、
『澪…。好きだ…。』
と涙を流した。
今度は嬉し涙になった。
『俺、男なのに泣いてばかりで恥ずかしいな。』
『そうゆう渉も好きだから。ご飯そろそろ食べない?』
中河原は春日を解放すると、テーブルに乗っている料理を食べ、しきりにうまいと言いながら箸を進めた。
『ふぁ〜。眠い…。』
食事を終えた二人は、中河原の希望で映画を見ることになったが、何だか途中で飽きてしまい春日が欠伸をする。
ベッドに寝転んで、春日は中河原の腕を自分に絡み付けた。
下心は無く、春日はただ甘えただけ。
年齢なんて関係無く、春日は中河原に甘えていた。
眠気もかなりあったが、中河原はドキドキ興奮して理性を保つのに必死だった。
『澪…。俺我慢出来なくなるから。』
『おしっこ?』
春日は何も知らず、中河原に素で返す。
中河原の心の中は春日の鈍い知能に呆れていた。
『澪って天然だよなぁ…?』
『へっ?私は普通だよ〜。』
春日は本当に眠くなってきたのか、テレビに背を向けて中河原に抱きついた。
本当に卒業を待つと宣言した人がする行動かどうかは解らないが、春日は本能で生きている。
だから我が儘なのかもしれない。
『渉…。好きって耳元で聞かせて…。』
春日の我が儘が炸裂する。
『澪…。好きだよ。』
中河原は強く強く春日を抱き締めた。
そして安心した春日は眠りについた。
『澪って本能が服来てる様な感じ。どっちが子供なんだか…。でも憎めないんだよなぁ。』
春日の寝顔を見つめながら呟いた。


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