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The sickness of love
【純愛 恋愛小説】

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The sickness of love-11

中河原の服を脱がす、そして、春日も服を脱がしてもらい、二人は産まれたままの姿で愛し合い、結ばれた。
二人の結合部には春日の血液が流れ落ちる。
幸せな気分な二人は少し眠りに落ちた。
次の日中河原は学校を休んだ。
春日は中河原の居ない教室に淋しさがを感じる。
『先生?』
松田が呼ぶ。
『あっ…ごめんなさい。どうしたの?』
『先生…手痛そう。』
松田は春日の手に指を指して、悲しい顔をした。
『これは、私の勲章よ。』
春日は手の傷を撫でて、中河原を思う。
『やっぱり先生はすげーや。』
松田はくるくるに巻いた金髪を触りながら春日に言う。
『そう?普通よ。』
『先生、昨日親に福祉のガッコに行きたいって行ったんだ。したら親が喜んでて、今日家で髪の毛黒くする。』
松田は金髪を名残惜しそうに触った。
『でも、やりたい仕事の為だからいいけど。あと、先生はうちの友達だから、期待は裏切らない。』
松田はガッツポーズしてやる気満々になっていた。
そんな姿を見て春日は安心していた。
じゃーねと言い、松田は去っていった。
その後ろ姿は何だか以前よりとても輝いていた。
中河原は家に着くと、真っ先に孝の部屋に行った。
『義父さん…。』
孝はベッドにたくさん血を吐いた状態で、意識が無かった。
救急車の中、孝は渉に、
『私は渉の義父だが、お前の親で良かった。今まで苦労かけた。これからも。すまない。葉月をよろしく頼む。』
孝はそう言うと、何も喋らなくなり、ピーと鳴り響く心電図が渉の耳に残った。
孝が亡くなった。
無責任で無器用な遺言と渉を残して。
『余命半年と言ってたじゃないか…。』
孝の死体の横で渉は孝に語りかける。
『俺はもっと貴方に甘えれば良かった。』
涙を流して、どれだけ後悔しても孝はもう還らないと言う事は解っているが、渉は自分を責めずにはいられなかった。
―強くなりなさい―
春日の言葉を思い出した。
『俺は義父さんが愛した中河原グループを継ぐよ。俺は逃げません。』
渉は孝の死体に礼をした。



葬式は無事終り、中河原グループの秘書の丸森一樹(まるもりかずき)が社長の仕事の引き継ぎを手伝ってくれたお陰で、中河原グループは打撃を受けずにすんだ。
『渉様。孝様が残した手紙がございます。』
【渉へ。
この手紙がお前の手に渡るときはもう私はこの世にはいないだろう。
お前は聞かなかったが、何故お前が中河原グループの養子になったのかを話す。
私が中河原グループの社長になった頃、お前の父は私の秘書だったんだ。
そして、お前の母も中河原グループの社員で、二人はとてもお似合いのカップルだった。
二人は結婚すると思っていたが、矢塚は浅尾を残して海外に飛んだ。
浅尾のお腹にはその時、渉が居たんだ。
浅尾は真っ先に私の所に来て、産むと言ったんだ。
私は浅尾を精一杯支えているうちに彼女を愛してしまったんだ。
私と浅尾は籍を入れ、渉が産まれた。
初めはうまくいったが、浅尾は矢塚を忘れられずに居て、私よりも矢塚を選んで去っていった。
浅尾は、
『貴方にはお世話になったのに私は酷い女よ。貴方を裏切った。私には渉を育てる資格は無いわ。でも、自分の気持ちに嘘はつけません。』
と去っていった。


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