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貴方を、護りたい・・
【純愛 恋愛小説】

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幸福-4

「ふざけるなぁっ!!」

彼は、人が多く行き来する場所にも関わらず怒号を響かせ

「・・落ち着けよ、ホラ他の人が見てる」

興奮状態の彼を宥め様と好奇の目で見る人達に視線を送らせようとするも

「そんな話をされて落ち着いてられるか!・・そんな、そんな彼女が樹里奈が俺らの部室
に、ああなる事を想定してワザと例のアレを置いた・・何て、それじゃーまるで」

「その事実だって河川敷で練習してたら行き成りやってきて『彼、ドーピング剤を持って
いたわ、負けるのが余りにも嫌で・・』って」

「・・・」
「可笑しいよな?アイツは確か」

「いい加減にしろよっ!」
私を悪く言う二人組みに彼はこれ以上その口を動かさせない様、強引に静止し

「でも、俺たちは・・」
二人組みも惚けてる様子は無いものの

「お待たせー!」
しゅうから放れた場所で、ある人と通話を終えた私は案の定しゅうの居るその場所へ
向かい・・

「!アンタ達、一体何の様なの?」
大好きな彼の敵を睨み付け敵意を向け出す

「何のって、お前がソレを」
そう言い出そうとした途端もう一人の連れが、言っても無駄だと判断し軽く肩を置き
その場を後にする

「ねぇ?どうかしたの?アイツらに何かされたの?」
心配な私は彼に問うも「何でも無い!」と不機嫌そうに答え

そうして二人で歩いていると今度は彼のケータイの着信音がなり、取り合えず出る感じで

「姉さん?何か用?」
相手は幸子サンの様で、特に関係無いと視線を彼から外したその時

「えっ?母さんが病院の屋上から飛び降りたって!?」
その一方に私も咄嗟に振り向き、幸子サンとの通話を終え荒々しくケータイをしまい

「ごめん!ちょっと急いで家に戻る事にするわ」と言う彼に私も

「なら私も一緒に行くっ!」
彼は、私に気を使う余裕も無く、私達は急遽何故か病院では無く彼の家に向かう事になり
母を想う彼の心配な横顔を覗き駆け足で向かった・・


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