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貴方を、護りたい・・
【純愛 恋愛小説】

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幸福-11

その何でも無い光景がとても美しくそして神々しく見え、その光景を見回し

「さて!終わりーっと」
支度を終えエプロンを脱ぎ、自分も3人の所へ向かう

「・・どうしたぁ?しゅう・・食べないのか?」
箸も付けず辺りを見回す息子に声を掛けるお父さん

「・・もしかして、元に戻った事が嬉しいの?」
少しからかう様に弟に言葉を掛け

「・・そんな事はぁ、無い・・皆が無事で居て良かったって思ったダケ」
そう言いつつとっとと箸を取り、ご飯に手を付ける・・

その様子を見つめる3人、どうもしないと感じ自分の事に戻ったその時

「しゅう?」
しゅうの目から滝の様に涙が容赦無く流れ出し・・
そして進んでた箸を力無く置き、体を震わせ、そして・・・・


うっ・・ううっ・・う!

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっん!!!!

今までこの4年間、我慢に我慢して貯めるに貯めた想いが一気に吐き出され
その号泣に躊躇も躊躇いも一切無く、少し狂った様でもあり、両手をひじにつけ机を頭に
付け、近くにあったお茶の入ったグラスやご飯が落ち

その姿を見た3人は目が釘付けされ、お母さんがそんな息子を強く抱きしめ

「ゴメンねっ!本当に・・御免なさい!・・」

「貴方には背負いきれない苦しみを与えた、大人の勝手な都合でっ!貴方は何も悪くないのに!・・今まで良く頑張ったわ!、もう大丈夫!貴方が苦しむ事はもう無いから!」


この日、何処にでもある一軒家で一つの家族の絆が深まった・・・・




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