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首吊り姫
【ホラー 官能小説】

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1-3

声が出ない……

「ぐるじぃぃぃょぉ……」

女の子の口から泡が出てくる

当たり前だろ

首を吊ってんだから……

「晴れ……晴れに……する……には……」

晴れにするには?

俺はてるてる坊主と女の子を見比べる



同じだ……

女の子は自分がてるてる坊主になり晴れにすると言ってるのか?

もういいよ…

晴れにしなくていいよ

声が出ない…

「ぁがぁぁ……」

女の子は足をバタつかせ、手でロープを外そうと藻掻くがロープは首に食い込み緩む気配はない

プシャャャャャャ

女の子は失禁し、舌をダランと垂らす

マジで死ぬぞ……

止めなきゃ……



何時の間にか俺は涙を流していた

助けたい…

悪かったよ…

てるてる坊主はもう作らないから……







ハッ!

夢か?

俺は何時の間にか寝てたのか?

辺りを見渡す

居ない……

なんだよ……

夢かよ…



俺はてるてる坊主を外し、テーブルに置く

苦しかったか?

ごめんな……



ん?なんだ?

雨が入ってきたのか?

床には水溜りが出来ていた

窓は閉めたんだけどな…



まぁいいか


俺は勉強を始めた



『ありがとう…』

そんな声が聴こえた気がした



END


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