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首吊り姫
【ホラー 官能小説】

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2-1

はぁ…暇だなぁ

今日はサッカーの日だったのに…

外は雨…

小学5年生にとってサッカーは命と同じくらい大事なのになぁ

僕は恨めしそうにてるてる坊主を睨む

役立たず!

そうだっ!

僕はお仕置きをする

てるてる坊主を洗濯バサミで挟む

洗濯バサミには重りをつける

役に立たないからだぞ

重りで下に引っ張られ、首が締まっていく

次からは晴れにするんだぞ


「何をしてるの?」

何時の間にか部屋には中学生くらいのお姉ちゃんが居た

誰?

何で部屋にいるの?

「出てけ!」

何だか怖いよ….

「何でてるてる坊主をイジメるの?」

何でって…

「晴れにしないからだよ」

当たり前だろ

「可哀想だと思わない?見て見なよ」

首が千切れそうになってる…

「関係ないよ、役に立たないんだから…お仕置きしなきゃいけないんだよ」

お姉ちゃんは悲しそうな顔をする

「あたしが代わりにやる…」

お姉ちゃんは何時の間にかロープを持っていた

代わりにって…

首を括るお姉ちゃん…

ロープが上に引き上がり、首が締まる

「ァァァ……」

死んじゃうよ……

「あたしにも….…重りをつけて……」


重り?

そんなの出来るわけないよ…

「てるてる坊主……にはやった…のに…?」

血走った目で僕を見てくる

てるてる坊主とじゃ違うよ…

僕はてるてる坊主とお姉ちゃんを見比べる…



酷い事してたんだな….

後悔した



僕はてるてる坊主を下ろしてあげる

「お姉ちゃん、ごめんなさい…もうしないよ…」

お姉ちゃんは少し笑うと消えていった

「雨の日はゲームすればいいか…」

それ以来、てるてる坊主は作らなかった


END


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