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透明な滴の物語U
【同性愛♀ 官能小説】

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学園の風景-5

「そんなに出てないの?よく便秘するの?」
「いいえ。こんなに長いのは初めてです。どんなに頑張っても出なくて…」
麻衣は心細く答えた。
老女医は机上の用紙に書き込みながら問診を続けた。
「便秘の時はいつもどうしているの?」
麻衣は少し考えるようにして答えた。
「お水を飲んだり、プルーンを舐めたりします。姉から教わったんです」
「お薬は飲んだりしないの?市販の便秘薬とか?」
姉がたまに便秘薬を飲んでいることは知っていたが、麻衣自身は飲んだことがなかった。
まだ幼さの残るあどけない顔を横に振って答えた。
「いいえ。飲みません」

女医はペンを置いた。
「ちょっとお腹触らせてね」
彼女は麻衣の後ろに回り、手のひらで下腹部を押すようにして便秘の状態を確かめた。
麻衣の下腹は堆積した便で硬く膨張していた。
それを頷きながら確認すると、また大きな革椅子に戻った。

女医は憐れむように心の中でため息をついた。
かわいそうだけど仕方がない。
この子の症状からして、早退して病院に行ってもらうしかない。
この症状からすると、この学校が提携している病院で行われる治療はいつも決まっていた。
そこで行われる治療をこの子は生まれてからまだ経験したことがない。
この子は浣腸を知らないのだ。
あどけない女子生徒は、今日、浣腸を経験することになる。
これから一人の少女が貫通の儀式を受けるのである。

麻衣の症状を書き綴った一枚の用紙を封筒に入れながら女医は宣告した。
「麻衣さん、今日は早退して病院に行ってください。病院には私から連絡しておきます。担任にも私から話しておきます。心配いりませんからね」
老女医は穏やかな口調であったがはっきりと断定し、麻衣の反論を許さなかった。
「これを病院の先生に渡してください」
封をした封筒をしっかり麻衣の手に握らせた。
それは、これから行われる儀式へ向かう少女への励ましのように見えた。

仕切り板の向こうでは、千帆が会話のすべてを盗み聞きしていた。


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