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初めてのレオタード
【学園物 官能小説】

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前夜-1


巷では蝉がその1週間の隆盛を極めている頃
他の大学でも同じように、海藍大学もテストシーズンである
講義ごとにテストやレポートなどが課され、
それを切り抜ければ晴れて夏休みの到来だ。
丁度良いことに、今年のインカレの開催日時が
海藍大学のテスト期間として設けられている最終日の翌日なので
単位取得という重圧から解放された状態で大会に臨めるのだ。

午前で重圧から解放され、午後は入念に最終調整をする新体操部
気が付くと時間もいい具合になったので、切り上げようとしている。
「じゃあみんな、明日は頑張ろうね」
と言って、一足先に部長ら上級生は体育館を後にした。

残ったのはいつもの1年生3人
各々が高校時代に使っていたレオタードを着ている
「私、もう少し調整しようかな」
美祐希はそう言い、体育館残留を表明
「私は用事があるから帰るね」
部室の鍵を持ったことみは、そう告げた
「私も…一番難しいテストが残ってるし」
真由美はテスト勉強に天秤が傾いたようだ
彼女は取っている講義の都合上、インカレ後にテストがもう1つある上、
実は今回のインカレの団体メンバーに惜しくも入れなかった。
暇を見つけては勉強しつつ、個人戦に懸けている。

とりあえずことみは着替えに部室へ
鍵を開けて中に入り、着替えて出てきたはいいが、
考え事に夢中だったせいか、鍵をかけることをすっかり忘れてしまった
誰もいなくなり、漆黒の闇に包まれる無錠の新体操部 部室
すると、3人の人影が部屋の奥にフェードアウトしていった…


ことみが体育館に戻ると、美祐希と真由美はお喋りしていた
「やっぱ今日も下着を着けてないの…?」
苦笑いの真由美に、美祐希は威張ったように
「もちろん! 邪魔くさいんだもん…」
と豪語してみせた。
傍から聞けばけしからん話だが、彼女はその方が演技に集中できるらしい
「気持ちは分からなくも無いけど、さすがにレオタード一枚はね〜」
美祐希に部室の鍵を渡しながら、ことみは笑って言う。
「でもさ、乳首がどこかわかるのはどうかと思うよ…?」
「高校時代のやつだから仕方ないようっ」
慌てて両手で胸を隠す美祐希を見て、爆笑する2人
暫くそんな感じで時を過ごしていた。


「じゃあ、また明日ね」
別れを告げる3人
ある1人はそのまま体育館の中へ
また1人はサークルの活動場所が集まる建物へ
残る1人は学部の講義棟へ
それぞれ歩を進めていった。




今宵、自身の無垢な身体が一挙に弄ばれようとは
誰一人として思わぬまま………


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