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短編集
【フェチ/マニア 官能小説】

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スク水サポ カレシのために-1

「君がアキちゃんかな」

 私が顔を上げると、おじさんがすぐ傍で薄気味悪い笑みを浮かべていた。
 寂しい前頭部は脂汗でテカテカと輝っている。下腹はだらしなく、ワイシャツが窮屈そうにしわをつくっていた。

「あっ、はい、どうも……」
「よかった。メールしたヒロシだけど……今日はよろしくね」

 ミニスカートから伸びる太もも。きゅっとくびれた腰。歳相応に膨らんだ胸。少し幼いと言われる顔。下から舐めるように見られるのを感じた。

「じゃ、暑いし早速だけど行こうか」

 はい、と答えると腰に手を回された。制服姿の少女とスーツ姿のおじさんがこんな風に歩いてたら絶対エンコーだってバレる。もう少し気を遣ってほしい。
 そう、私は今からこの男に体を売る。
 初めてのことじゃない。もう何度かやっている。相手は毎回違うけれど。

「その制服、北女だよね。頭いいんだ」
「別にそんなでも……」

 偏差値でいえばそうなのかもしれない。でも自分が特別頭がいいとは思わない。私を含め、みんな普通の女子高生だ。
 カレシだっているし、部活も遊びも忙しい。私は英語部で、地域の外国人と交流したりしている。将来は英語力を活かせる仕事に就きたいなんて思っている。
 ホテルに着いた。何の変哲もない普通のラブホテルだった。

「ちょっ……」

 部屋に入るなり、おじさんが抱きついてきた。胸とか太ももとかお尻を遠慮なしに触られる。いくらエンコーでも、もう少しムードってものがあるでしょ。

「どこも柔らかくて、なのにピチピチだねえ……たまらないよ……」
「あの……シャワー……」
「ごめんね、我慢できなくなっちゃって。じゃあおじさん先に浴びるから」

 解放されて、私はベッドに座る。
 あんな男と寝るのは、カレシにプレゼントをするためだ。来週誕生日なので、今日お金もらって、そのまま何か買ってかえるつもりだ。
 親は大したお小遣いをくれないし、バイトも禁止されている。だからまともなプレゼントをあげたくて汗水垂らして稼ごうということ。
 クリスマスのプレゼントも、違う人からもらったお金で買った。ネックウォーマーは気に入ってもらえたようで、年明けから春までずっと付けていたらしい。

「おまたせ……脱衣所に約束の置いておいたから、着てきてね……」

 腰にタオルを巻いただけの格好でおじさんがバスルームから出てきた。
 あれ、やっぱり着ないといけないんだ。憂うつというほどではないけど、そんなに気の進むことでもない。
 紺色の、頼りない大きさの生地。いわゆるスクール水着だ。
 ごく最近のは脚の付け根がスパッツのように長くなってたりするらしいけど、目の前のものは私も着ていた一般的なタイプだった。
 カレシとするわけでもないのに念入りに洗ってしまう。適当に済ませてもいいのだけど、馬鹿馬鹿しいけど汚いところを見せるのも悔しいので、いつもそうしている。
 体を拭いて用意された水着を身につける。大きすぎず小さすぎず、ぴったり私の体のラインを浮き上がらせていた。

「おおー、いいよアキちゃん。すごくかわいい」

 更衣室から出ると、おじさんが感嘆の声を上げた。あまりうれしくない。
 おじさんがこちらに歩み寄り、私に抱きついた。今度は抵抗せず、じっとして体をまさぐられることにする。もう行為は始まっているから。

「はぁ……はぁ……すごくエッチだよ……高校でも水泳の授業あるの?」
「ないです。卒業してから初めて着ます」
「いいねえ、久しぶりのスク水で興奮しちゃってる?」

 私は何も答えなかった。向こうもそれを気にせず、水着の上から胸を好き放題揉みはじめた。嫌々でも胸の先は硬くなってくる。息も熱くなってきた。
 ベッドに倒され、仰向けにされた。おじさんは私の上に覆いかぶさり、唇を重ねてきた。口内を犯しながら私の体を撫でまわしている。
 股に手を伸ばされ、生地越しに割れ目をなぞられる。口がふさがっているから聞こえないけど、声が出てしまっていると思う。
 みるみる濡れていくのが自分でもわかった。水着の脇から指を挿入されると、くちゃりと粘っこい音が立った。何度も抜き差しされていくうちに体の力が抜けていった。

「あっ、ああ、いやっ……」

 唇が離れ、はっきりと声が漏れる。指を出し入れされる度に媚びた声を抑えられなくなってしまう。すぐにどこをどうやったら感じるのか暴かれて、脚を開いて腰を浮かせそうになるまで責められる。

「気持ちいいのアキちゃん? もうこんなに濡らしちゃって、いやらしいね」
「あん、だめ、おじさん、だめ、ああっ……!」
「もうおまんこぴくぴくし出したよ? イきそうなの? イっていいよ? イくとこ見せて?」
「やっ、だめ、イくのやだっ、あんっ、あんっ、だめ、イく、あっ、イっくぅ……!」

 どうしようもなくなってしまった、おじさんの腕にしがみつきながら絶頂を迎えた。
 快感の波が引いていくと同時に羞恥心が押し寄せてきて、でもおじさんの腕から離れられなくて。こうなっちゃったら私は相手の言いなりになってしまう。


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