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短編集
【フェチ/マニア 官能小説】

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少女と教師 ヒミツのイイコト-2

 三谷は教え子である里香の自慰行為を、教室のドアから顔を出して覗きこんでいた。
 机の角に陰部を押し付けるため前かがみになっているため、短いスカートの裾からショーツが見え隠れしている。少し女性らしくなってきた腰回りは淫らに前後している。太ももは細すぎず太すぎず、三谷の好みに肉付いていた。
 肩の当たりまで伸びている髪が、動きに合わせてさらさら揺れている。くりくりとした瞳は自慰に集中するためか半開きになっていた。
 ときおり届く小さな喘ぎ声が三谷の股間に響き、陰茎の硬さを増していた。スラックスの中で苦しそうに脈打っている。
 里香のヒミツに気付いたのは2週間前だった。偶然、反対側の校舎から教室で1人でいる里香の姿が見えたのだ。机に寄り添い体を小刻みに動かす様子を見て、すぐに何をしているのか察した。
 ネットの知識で、机の角等に股間を押し付けオナニーを行う人がいるというのを目にしたことがある。年端もいかない女子学生が、学校生活のふとした機会にそういった行為に目覚める場合も少なくないようだ。里香もそのパターンだろうと思った。
 発見した翌週は、音を立てずに教室に向かい間近で里香の自慰行為を確認した。確かに艶かしい動作で角オナニーに没頭しかわいらしい声で快感を表現していた。
 そして今日、三谷は再び教室の前までやって来た。2週間前は里香を思い自分も1人自慰に勤しんだ。一週間前からはそれをぱったりとやめた。今から、里香本人に少しでも多くの欲望をぶちまけるためだ。
「里香」
 三谷は獲物に声をかけた。少し震えていたかもしれない。
 腰振りに熱中する里香はやや遅れて振り向いた。驚がくの声を上げ、ぴたりと動きをとめて床に降りた。びくびくと怯えた目をして三谷を見上げている。
「せんせ、い……なんで……」
「何を……していたんだ……?」
 馬鹿げた質問をしたと三谷は自嘲した。それにしても、まさか自分が人の接近に気付かないとは思っていなかったのだろう、里香は混乱した様子で立ちすくんでいた。
「あのぅ、これは」
「イケナイよなあ、学校でそういうことは」
 弁明をしようとした里香を制する。
「その机、前野か。前野のことを考えながら、していたのか」
 里香が前野の机を一瞥する。何もかも見透かされている……そんな感覚に襲われているだろうか。みるみる目に涙を溜めていき、今にも泣きだしてしまいそうだ。
 泣かれるのは手間だ。少し安心させてみる。
「大丈夫、先生は誰にも言わないよ。こういうことをしてしまうのはしょうがない。里香は真面目だから、たまには人に隠れてイケナイことをしてみたかったんだよな」
 その言葉に安心したのか、やや動揺が引いていくのがわかった。何年も教師をしていると子どもの心情の変化はつかめてくる。もちろん常にそんなことができれば、日々の指導にも苦労しないのだが。
「その代わり先生と約束してほしい。できるか?」
 こくりと里香がうなずく。
「先生と一緒に、イケナイことしようか」
 安堵しかけていた里香の表情が、不安の色に染まった。


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