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短編集
【フェチ/マニア 官能小説】

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卒業エッチ オタサーアイドルの誘惑-2


「な、ちょ、何して」
 スカした態度を取っていた俺だが、このような事態に遭遇して冷静に対応できるほどではない。童貞だし。
「実力行使です。先輩は何もしなくていいですからね。あたしがぜーんぶしてあげますから」
 トランクスの中に手を忍ばせられる。首を90度動かされ、口づけされる。舌を絡ませられながら、早くも勃起した男根をしごかれる。
「くっ、ん……ふっ……!」
 まさかこれだけで果てると思わなかった。奈々のしっとりとした指の中で、あっさりと俺の男性器は白濁の粘液を吐き出してしまった。
「あっ、あー……もう出ちゃったんですかー? もう、そんなに気持ちよかったんですか、あたしの手?」
 射精してびくびく膨れる男根をしごき続ける奈々。完全に男の扱い方をわかっている。
「んふふ、きれいにしてあげますね……」
 奈々は俺の脚の間に潜り込むと、男根に付着した精液を舐め取り始めた。そのまま口をすぼめフェラチオに発展する。ねっとりと俺の陰茎をしゃぶり、亀頭を舌先で刺激する。
「あっ、奈々ちゃん、あっ……」
 相当の本数を咥えてきたのだろう、AVでしかフェラを知らない俺でもその技術の高さを理解できた。思わず腰が浮きそうになるほどの快感の波に、理性はもはや決壊寸前だ。
「奈々ちゃ、もうだめ、出るっ……!」
 奈々の顔を両手で挟み、椅子から立ち上がり一心不乱に腰を振った。そして温かい口内に二度目とは思えない量の精液をぶつけた。
「んんっ……んっ……はふっ、いきなり出すから飲めませんでした……」
 奈々の口からどろりと精液が溢れピンク色の唇を汚している。小さな手のひらで床に垂れないように受け止めている様子が健気に映った。
「まだ硬いですね……続き、しましょう……」
 奈々はカバンの中からコンドームを取り出すと、手際よく装着した。コンドームを携帯してる女の子がいるとは……。
「それじゃあ……んっ、あ……入りましたぁ……」
 俺の上にまたがった奈々は、腰を落としすんなりと陰茎を飲み込んだ。
 それだけで果ててしまいそうなほどの締め付けに襲われる。先ほどフェラで出していなかったら耐えられなかっただろう。
「先輩のおっきい……動いてぇ……」
 甘ったるい声を漏らしながら奈々は腰を動かしはじめる。俺の首に手を回してぴったり密着しているので、両の乳
房がぐっと押し付けられる。
「あんっ、きもちいっ、あん……先輩は気持ちいいですか?」
 童顔を淫らに歪ませて奈々は問いかける。腰の動きは次第に激しさを増していき、俺の理性も崩壊していく。
 俺は奈々の唇を奪い、細い腰を掴んで小さな体を好き勝手揺らす。自らの腰を振り、より強い快感を得ようとする
。すっかり奈々の魅力に取り憑かれ、快楽を貪っている。
 卑猥な水音を立たせながら舌を絡ませる。無論こんな技術は持ちあわせていないのだが、興奮に任せてねっとりと
したキスを続ける。
 ゴム越しでも奈々の膣内の締め付けは強く感じられ、射精感が次第に高まっていく。
「せんぱ、い……もっと……激しく……もっと……!」
 奈々も快感に耐えるように俺の身にしがみついてくる。憎たらしい小娘のそんな仕草に不覚にも胸がときめいてし
まっている俺だ。
「出すよ奈々ちゃん、出す……!」
「ああっ、来て、来てください! 先輩のせーえき、いっぱい出してください!」
 お互いに強く抱き合うと、ほぼ同時に達した。
 避妊具を付けているとはいえ、女の子の体の中で果てる感覚は言葉にしがたい感動があった。
 奈々が俺の上から降りてコンドームを外す。上向きだったので男根にべっとりと精液が付着していたので、奈々が
丁寧にも舐めとってくれた。
「えへへ……先輩、どうでした? えっち、気持ちよかったですか?」
 俺は曖昧な返事をしてごまかしたが、正直にいえばやみつきになりそうなほどよかった。射精したにもかかわらず
高ぶりが冷めることはなく、可憐な後輩の無邪気な笑みににやけてしまいそうだ。
「先輩……ご卒業おめでとうございます」
 軽くくちびるが触れる、さっきまでセックスしていた女相手とは思えない控えめなキスだった。この口でさっき俺
の精液舐めとってたんだよな、などと無粋なことに考えを巡らせた。

 その後、俺と奈々は深い仲になることもなく、普通に残り短いサークル生活を先輩後輩として過ごした。ただの一
度も再び交わることはなかった。若干距離が縮まったのかもしれないが、それを実感する余裕もなく俺は大学を出て
社会人の仲間入りを果たした。
 サークルの連中は最後まで俺は奈々とヤらなかったと思っていたようで、飲み会等でもったいないだの、今から頼
みにいけだのからかわれたが、最後まで貞操を守りぬいた名誉ある人間としてその名を残すのも面白かろうというこ
とになった。
 奈々に進路はどうするのかと訊ねたところ、アイドル声優になりたいとの答えだった。とりあえず養成所に通って
みるらしい。最初からアイドル声優を目指すのもいかがなものかと思ったが、奈々には向いているだろう。
 昨今の声優はやたらと処女性を求められるものだが、奈々がアイドル声優として名を馳せたあかつきには、奈々の
ファンどもに憐れみと優越感を抱くようになるのだろうか。


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