キモチノモンダイ-7
上気した頬にうっすらと汗ばんだ肌、反らした胸のてっぺんはツンと上を向いてピクピク震えている。
うっすらと開いた目は潤んでいて、半開きの口元から舌が艶かしく覗き見えて……。
(……綺麗……)
思わず見とれてしまう程だ。
「は あ はぁ……やだぁ……イッちゃったぁん♪」
最後にぶるっと震えたパルは力を抜いて恥ずかしそうにリュディに目を向けた。
パルに見とれていたリュディは、視線を下げてパルのひくつく淫口を見る。
パクパクと息をするように動く淫口からは、薄桃色の愛液が溢れて甘い匂いを放っていた。
(……美味しいのかな……?)
精液は極上に不味かったが、愛液は美味しいとテオは言っていた。
ちょっと味見してみようとリュディはパルの股間に顔を埋める。
「ふへ?」
意識がふわふわしていたパルは反応が遅れてしまった。
ピチャ
「ひにゃあぁんっ」
少し冷たい舌の感触にパルは驚いて声を上げる。
「やっ!だめっ!」
慌ててリュディを引き剥がすも、時既に遅し。
「んふぅ」
ぺろんと自分の唇を舐めたリュディの目は……欲情に染まっていた。
―――――――――――
「……と、いうわけ」
リュディはパルの媚薬入愛液を舐め、理性がぶっ飛んだらしい。
慌てたパルはリュディを簀巻きにし、急いでテオを呼びに行ったのだ。
「食えば良いんじゃね?」
「食べたよぅ〜でも、リュディって8割は女の子だし『精』はあんまり持ってないんだよね」
だから『精』を吸い付くしても普通の男のように抜け殻みたいにはならない。
リュディがパルにとってデザートなのはそこにも理由がある。
結果、残った女性部分の疼きは治まらず、テオを呼んできたのだ。
「オレにヤれと?」
「ランスやノアに頼んで良いの?」
「だめ」
「なら、テオしか居ないじゃん」
パルの言う事はもっともだ……もっともなのだが、どうも嫌だ。
何か事務的というか、セッティングされた感が……。
(ムードがねぇ……ムードがねぇよ……)
ヤる事は同じなのだが気分が乗らない。
乗らないからテオの分身も元気が出ない。
しかし、簀巻きにされたリュディは身体をくねらせてウルウルした目でテオに何かを訴えかけてきていた。