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アイツがあたしにくれた夏
【コメディ 恋愛小説】

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崩壊(性描写あり)-16

「翔……平……」


夢かうつつか、ぼんやりとした意識の中であたしの身体が翔平の作るリズムに揺すられている。


脚の間からはとめどなく溢れてくる蜜がグチュッ、グチュッと静かな部屋に鳴り響いていた。


覆い被さる翔平の額からポタリと汗がポタリと落ちる。


普段の無愛想で意地悪な彼からはとても想像できないくらい、身体を交えた時の翔平はセクシーで、激しくて。


好きな人に愛されるってこんなに満たされるものなんだ、と初めて知った。


ずっとずっと繋がっていたい。翔平の全てを独り占めしたい。


「……翔平……もっと……」


下半身がグチャグチャに溶け合って混ざりあっているみたいだ。


いつの間にかあの痛みと反比例するように気持ちよさが昂ってくる。


「あっ、あっ……、ああん……気持ち……い……」


正常位で繋がるあたしはいつの間にか必死で翔平の背中にしがみついていた。


あまりの気持ちよさに意識が朦朧としてくる。


「小夜、お前は俺のもんだからな」


「は……い……」


「好きだ、小夜」


「あたし……も……ああっ、やっ……」


「あたしも、だけじゃわかんねえよ」


「あ、あたしも……翔平が……好……き……」


そこまで言うと翔平の腰の動きが一層激しくなる。


「ああんっ! 翔……平……はっ、激し……」


すでに彼のペニスに馴染んだ身体が悦びの悲鳴をあげた。


「ちゃんと言えたごほうび」


シシシと笑う彼はさらにラストスパートをかけるべく、速さと深さを増したようにガツガツ突き上げてくる。


「ああぁっ……ダ、ダメッ! あっ、ああっ!」


「小夜……お前はずっと俺のもんだからな。わかったか」


「はっ……あ……あん……」




「小夜、マジで大好きだから」




快感の中を漂うあたしには、この時の彼の言葉がぼんやりとエコーがかかったようにくぐもって聞こえただけだった。







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