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悦びの種
【熟女/人妻 官能小説】

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第4話 悦びの種-1

「そうでしたか・・・何度も蒸し返す様な事をお訪ねして申し訳ございませんでした。さあ・・・これで涙を拭いて下さい」

涙が堪え切れず目を赤くする校長に、僕は背広の内ポケットからハンカチを取り出し、それを手渡した。

「すみません・・・木本先生にばかり、お気を使わせてしまって・・・・・・」

校長は僕に手渡されたハンカチで、掛けていた金色のチェーンがぶら下がったべっ甲眼鏡を上にあげながら、顔中をしばらくの間拭っていた。
徐々にとそのハンカチは、校長の落ちた化粧で薄らと黒ずむのが分かった。

「ありがとうございました」

しばらくして校長は落ち着きを取り戻すと、僕にハンカチを返してきた。
それを手にすれば、校長の涙、汗、はたまた鼻水までもが染み渡るような湿った感触が伝わってきた。
この時点で僕のハンカチは、校長を唯一身近に感じられる、アイテムとなっていた。

「さぞや辛い思いをされたようですね」

僕はそう言いながら、ハンカチを手渡す校長の手を両手握り返した。
すると、校長は驚きの表情で僕を見つめたまま、頬を赤く染めていた。
まるで、恋人が契りを交す前の様な空間だった。

「そ・・そんな・・・木本先生・・・・・」

雰囲気にのまれたのだろう・・・再び校長は居心地悪そうに、微かにベージュのストッキングを履いた脚を交差していた。
恐らく、度重なる潤いはショーツから溢れ出て、ベージュのストッキングをも染み渡らせる程だろう。

「でも・・・御安心下さい。僕には、教頭の様な淫らな気持ちは一切ございません。それに・・・今日まで面倒を見て下さった恩人に対して、そのような大それた事などもっての他です。今の僕があるのは、校長のおかげと言っても過言ではありません。ですから・・・その恩人である校長に対して、身を呈して恩を返すのは当たり前の事だと思っております」

「もう・・・何とお礼を申し上げて良いのやら・・・・・・・・。本当に・・・本当にありがとうございます・・・・・・」

僕に対して、校長は涙ながらに深々と頭を下げた。
下の涙同様、情にも多感な女だ。

「止めて下さいよ校長・・・僕の様な人間には大変もったいないお言葉・・・さあ・・・お顔をあげて下さい」

僕は、頭を下げる校長の頬に手を添えて顔を上げると、親指で涙を拭った。

「校長にとって、この選択が最善ならば・・・僕は全てを捧げるつもりでいます。ですから・・・僕の宿した種が、いずれ悦びの種に変わる様に、お互いを信じて頑張りましょう」

「喜びの種?・・・・・・」

「ええ・・・校長にとっての悦びです」

「私にとっての喜び・・・それは?」

「この先に繋がる永遠の悦び・・・僕の事を信じて頂ければ、必ず訪れるはずです」

「この先に繋がる・・・永遠の喜び・・・それって私と子供の事かしら!?。この先を子供と共に生きる・・・私の明るい未来・・・そうおっしゃりたいのでしょうか!?」

「ええ・・・もう一人じゃないんです。これからは共に悦びを分かち合うんです。ですから・・・僕の宿す種を永遠の悦びに変えましょう」

「だから喜びの種とおっしゃりたいのですね。その言葉の意味が、ここまで深い物だとは思いもよりませんでした。本当に・・・本当に木本先生の言葉一つ一つで私の心は歓喜で満たされていっぱいになります」

校長は感激の様子をみせたが、実は言葉の掛け違いをしていた
同じ読みでも、僕の中では『喜び』では無く『悦び』のつもりだった。
それは人としての『喜び』よりも、女としての『悦び』を知る意味合いを込めていた。
僕の『悦びの種』に込めた思いは、種を宿す女としての『悦び』に目覚める、校長への願いでもあった。
つまり、セックスにおける定義が子作りだけでは無く、快楽を目的とする男女間の戯れである事をも知らしめるのだ。

「どうしましょう・・・何だか涙が止まりません。ごめんなさい・・・少しの間だけ木本先生の胸をお貸し下さい」

校長はそう言いながら、顔を手で覆い隠してソファーから立ち上がると、僕の隣に座りそのまま胸元で泣き崩れた。
さらに僕は、胸元で無く校長の顔を手繰り寄せると、宥めるようにその髪を撫でた。
時代遅れのソバージュだが、鼻を衝く甘だるい香水の香りが漏れてきた。
まるで授業参観を思わせるきつい匂いだが、なぜか僕に心地良さを与えていた。
その答えは、僕の身体に密着する、少し豊満な校長の身体にもあった。
つまり、きつい化粧の様な匂いと、校長の少し豊満な身体が母親を思い出させて、僕に安らぎを与えていた。

同い年の恋人には無かった、母性に包まれる安心感。
その中で迎える男女の営みは、この世とも思えない程の格別な物にさえ思えた。
校長に向けられた僕の愛欲は、益々と歯止めが効かなくなりエスカレートしていった。
さらに、恋人との倦怠期を迎えていた僕にとっては、久々の女の身体でもあった。
校長の密着する身体は、密かにいきり立つ僕の物を刺激して、衣服の上からでも分かる程になった。


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