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アネクメネ・オアシス
【ファンタジー 官能小説】

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ミドリノヒミツ-13


「動いたら切れるぜえ?」

 唇を舐めながらニヤニヤと言う男は、ゆっくりとソードを上に上げた。
 冷たい刃の感触にヒクリと身体がひきつる。

「おっと」

 そのちょっとした身動きで鋭い刃はリュディの肌に赤い筋を残した。

「ほらな?」

 男はソードを動かし、リュディのシャツを切り裂きながら赤い筋のついた肌に舌を這わせる。

「ふっ……うぅ……」

 ねっとりとナメクジの様に這う舌が気持ち悪くて、リュディは眉根を寄せた。
 しかし、嫌でも動けない……もし動いたら男は容赦なくソードを突き刺すだろう。
 しかも、殺す為にではなく痛めつける為だけに。
 まるで唾液を刷り込む様な舌、徐々に上がるソード……リュディはゆっくりと顎を反らして、顔に迫るソードを避けた。

「……っ」

 それでも切っ先が喉に当たり、新たな赤い筋を残す。

「ククッ……良い色だ」

 男の舌は真新しい喉の傷をベロリと舐めあげた。

「っ……」

 痛みと嫌悪で鳥肌がたち、ブルッと身体を震わせるリュディ。
 切り裂かれたシャツの隙間から男のゴツイ手が潜り込み、乱暴にリュディの肌を撫で回した。

「……っ……うっ……」

「旨いぜえ?アンタの血」

(……うるさい……死ね…)

 頭の中で罵倒するリュディの胸に男はしゃぶりつき、ベロベロと舐める。

「ふうぅっ」

 心では嫌悪しか感じないのに身体が勝手に快感を得る。

「女ぁってえ奴ぁ犯されてんのが一番良い」

 男はニヤニヤしてリュディの足を括っていた縄もソードで切った。
 ワイドパンツを履いていたリュディのウエストに男の手がかかる。

「ん゛ーーーーーー!!」

 今までされるがままだったリュディの顔色が変わり、抵抗するように身体を捻った。

「おお?やっと反応したなあ?」

 男は嬉しそうに笑う……嫌がり泣き叫ぶ女を犯すのが愉しいのだ。
 ウエストにかかった男の手に力が籠る……その瞬間、リュディの目がカッと見開かれた。



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