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初めてのレオタード
【学園物 官能小説】

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大会-1


ゴールデンウイークも終わった5月のある休日
海藍大学女子新体操部は大会の会場にきていた。
もちろん、インカレだけが大会ではない
大学連ごとで大学のランク付けのための大会が催されたりする。
美祐希たち海藍大学は8つある学連のうち、T学連に属する。
この日はT学連主催のレート有の団体戦である。

館内に入り、観覧席へ向かうとそこには中願寺沙妃の姿が。
横には本巣邦弘もいる、どちらも美祐希に気づいたようだ。
「あ、中願寺さ…」
「出たわね!聖理大学1年レギュラーとして今度は負けないんだから!」
美祐希が言葉を発し切る前に威勢よく割って入る沙妃。
最も、インハイ経験のある美祐希がレギュラーに入ってないはずがない。
ことみや真由美と共に1年ながら即戦力である。
「聖理大学の実力、うんと思い知らせてやるわ!」
と言って沙妃はすたすたと歩いて行った。
残された邦弘は、
「あ、新屋さんも頑張ってね」
と言って追っていった。

「威勢がいいわねー。新屋さんの知り合いかな?」
そう聞いてきたのは部長の加藤智子である。
「はい、一応… 高校時代によく競ってましたので」
「ほうほう。そりゃーウチも負けてられないねぇ」
意気揚々の部長に付いて行きながら、美祐希も気を引き締めるのであった。


普段は待機の選手と応援で観覧席は埋まってしまうものだが
今回の会場は海藍大学から割と近く、女の子見たさに来る男子も多い。
大学内で人気を博していることみが出場するので尚更のことだ。
そこには以前に大学内で会った、荒畑晴樹の姿も。
一眼レフに三脚も携えて、大学広報用の写真を撮る気満々のようだ。

その光景を一瞥して3年生部員の水谷由利が尋ねた
「美祐希ちゃん達って、あの人と関わったことある?」
「荒畑さんですか?前月に偶々会って、写真撮ってもらいましたよ〜」
ことみのその返答を聞いて怪訝な顔を見せる上級生たち。
「…あの人、毎年可愛い新入生を見かけては言い寄ることで有名だよね」
「あ、それ聞いたことあります。何気カラダ目当てなんですよね」
彼に蔑んだ視線を呈しながら言う水谷に付け加える2年生の作本光。
「そういえば、あれ以来よく荒畑さんを見かける気がします」
「…ことみちゃん、それもしかしたら狙われてるかも」
「えぇ〜っ…どうしよう」
「何か言われても無視だよ、無視。誘いとかに乗っちゃダメだよ」

どこなく危なっかしそうなことみに忠告をしたところで、
もう少ししたら来る出番のために、一同は更衣室へ向かうのだった。


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