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紅館の花達
【ファンタジー 官能小説】

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紅館の花達〜金美花・下編〜-9

結局それから夜までずっと放心モードは続き、部屋に戻った私は、はぁ………と溜め息をつきベットに寝た。
(………)
ベットに入ってしばらくすると、私は体に異変が感じられた。
何か、何かが物足りないようなこの感じ。
『………はぁはぁ……』
体が熱い………
私は毛布を退けて、恐る恐る手を下腹部に当ててみた。
『あっ………』
湿っている………
実は100年もの間、定期的に紅様に抱いてもらっていた私の体はすっかりそれが日常化してしまい、体がうずき出すのだ。 
しかし、紅様に抱かれなくなった今は私一人で処理しなければならない。
『んっ………』
パジャマのボタンを外し、露になった乳房を手で包み、揉む。
望んだわけではないが大きくなった乳房は、私の手では余るほどであった。
軟らかいそれを揉みながら、パジャマのズボンを脱いで、秘所を布ごしに摩るとぽうっと顔がほてった。
パンティも脱いで直にいじると、そこは自身から溢れてきた蜜でひわいな音を出し始める。
『んっ……あっ、紅様………そこ………もっとぉ………』
オカズは紅様だった………
私には紅様以外知らないので、仕方ないのだが………
クチュクチュ、チュク、ジュプジュプ………
指を膣に入れて掻き回す。
もう片方の手で自分の乳首をクリクリといじる。 私は胸が良く感じてしまう。
乳首を押し潰すように揉みながら、膣に入れている指を出し入れする。
『あぁん! 紅様ぁ! もっとぉ!』
だが、私の妄想の中の紅様急にモヤモヤとしだした。
するとモヤモヤが無くなると紅様がキシンへと変わっていた。
『キ………シン……』
自分の手はキシンの手。 そう思うと急に恥ずかしくなり、それでいて妙に快感が大きくなってきた。
『あぁ………キシン………そこ、して………もっとしてぇ………』
妄想の中のキシンにおねだりをして、自分の指で、それに応えるように激しく膣を撹拌させた。
『ふぁぁん! キシン…気持いいよぉ…』
指を一旦膣から抜き、三本に増やして膣の入り口をつつく。
「アルネ、今入れてやるぜ。」
妄想がボイス付きになった………
グチュリと三本の指を膣に押し込む。
『くっはぁぁ!!』
「きついな……でも気持いいんだろ?」
少し乱暴なくらい激しく指で膣を掻き回し、奥へ奥へと侵入させる。
『ひゃん! そ、そんなのキツイ………駄目………』
「嘘つけ、こんなにグチュグチュ言って喜んでるくせに。」
妄想のキシンに責められながら、私は快感をむさぼり絶頂へ向けて指にさらなる動きを加えた。
グチュグチュクチュ――
「ホラ、イッチャイナヨ、アルネ………」
『あぁ………キシン、私ぃ………イッ、ちゃう〜〜〜〜!』
妄想キシンの男根が私の膣を深くえぐった瞬間、私はビクビクと痙攣して絶頂を迎えた。
『キシン………好きよ………』
体を廻る絶頂感に酔いしれながら、そっと近くに置いてあったタオルで自分の股間を綺麗に拭く。
『んっ…………』
絶頂を迎えてすぐの敏感な秘所にタオルをあてるだけで声が漏れてしまう。
なんとか拭き終り、パンティを履いてパジャマを着ていると、ふと風を感じた。
(あっ、そういえば開けっぱなしだったわ………声が聞こえてなければいいけど………)
そんなことを思いながら窓の方を見ると私は急にサーっと体のほてりが冷めるのを感じた。
『き、キシン………』
そこには妄想ではないキシンが月明かりでもわかるくらい真っ赤な顔をして立ち尽くしていた。
『あ、あ……その………俺! 何も見てないから!!』
酷く慌てて不明瞭な言葉で言った後、キシンは逃げるように帰っていってしまっ。
『あ………わ、私………』
キシン以上に慌てた私の口から出た言葉は相手には届かず、虚しく消えた。


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