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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第15話-34


「くっ……も、もう……出そうだっ……」
 大和が、桜子の髪をなでて、己の限界を示す。それを受けた桜子は、更に動きをヒートアップさせて、口の中の全てを使って、大和の“宝刀”を磨き扱き上げた。
「桜子っ……!」
 口から離す動きを見せなかったことに、大和はあらゆるものを受け止めて、桜子の望むまま、その口の中に放つことを決意した。
「出すよ、桜子っ……きみの、口の中に、全部っ……!」
「んんっ、んんっ!」
 桜子の吐息を交えた音のうごめきは、肯定の証である。それを確認した大和は、腰回りに集まってきて、今にも暴発しそうな勢いで加速充填を始めた質量に対して、遠慮という名の安全弁を取り外して、掃射の準備を整えていた。
「桜子っ……!」
 一瞬、息を呑んだ大和。それが、始まりの合図となった。

 どびゅるっ、びゅるるっ、びゅるびゅるびゅるっ……!

「!!??」
 口の中に猛烈な勢いで吹き上がってくる、生命の奔流。それはまるで、押し寄せてきた波を思わせ、桜子の瞳を大きく見開かせていた。
「うっ、あっ、あ、あぁ……」

 びゅるる、びゅるっ、びゅるっ、びゅるびゅるっ……

「………」
 大和の吐息に合わせるように、口の中をいっぱいに満たしていく熱いもの。
「……っく、んくっ、んくっ」
 生命と海の香りを纏わせたそれを、桜子は、唾液と絡ませながら、喉の奥底へと押し込み、そのまま飲み下していった。
「無理、しないでいい……」
「………」
 ふるふる、と、微かに桜子の頭が揺れた。そして、そのまま、喉が何度も鳴った。

 こくっ、こくっ、こくっ……

「桜子……」
 初めて桜子の口内に射精をしたわけだが、それをそのまま飲み下すことは、まだ抵抗があるかもしれないと思う大和の慮りは、不要のことであった。それを示すように、思い出したように溢れてくる質量のある海の香りを、桜子は何度も喉を鳴らして、飲み下していったのだ。
「……っぷ、はぁ」
 やがて、大和の放出が終わりを迎え、それを悟った桜子も、ようやく“宝刀”から口を離した。粘性のある糸が幾重にも桜子の唇を走り、その口の端に垂れ後を走らせた。
「ふふ……」
 妖艶な笑みを浮かべたまま、桜子が唇に触れている。捧げた“口の操”の感触を反芻するように、舌を使ってその唇を、何度と無く嘗め回していた。
「えっと……どうだったかな?」
「いや、もう、言葉に出来ないぐらい、気持ちよかったです」
 たっぷりと精を洩らした大和は、本音も余さず漏らしていた。なぜか語尾が丁寧語になっていたのだが…。
(桜子の、口の中……本当に、最高だった……)
 ゴムを使って桜子の胎内で行き来して、そのままゴムの中に射精する感触とは違い、なにものにも遮られない精の放出の心地よさは、数えるほどの経験しかない生の中出しをしたときと、似通った気持ちよさがあった。
 “安全日”を確認しながらも、やはり妊娠を意識しなければならない“膣内射精”と違って、遠慮なく放出の喜びに浸れるのも、“フェラチオ(口内性戯)”の特色なのだろうと、大和は思い至る。
「大和の、すっごく、濃いんだね……」
「そ、そうかな?」
「うん。口の中に、まだ、残ってるもの……」
 そう言って、咀嚼するようにもごもごとする、桜子。初めて受け止めた感触の不可思議さを、反芻しているようにも見える。
「あ、そうだ。いけない、いけない」
「?」
 やがて何か思い出したように、桜子は“へちまタワシ”を取り出して、石鹸を使って泡出せ始めた。
「えっと、ね。お口を使った後は、もういっかい、ちゃんと洗わないといけないから……」
 そして、再び、幾分硬さを失った大和の“宝刀”を、念入りに洗い始めたのである。この“後戯”もまた、由梨から教えられていたことであり、大和のイチモツを大事にしている桜子の心遣いの表れでもあった。
「うっ……!」
 ふと、名残を有していた大和の“宝刀”の先端から、一筋の光が散った。健気な桜子の指使いに触発されて、勢い良く飛び出してしまったのだ。
「すごいね、元気満々だね」
 その光を顔に浴びながらも、桜子は満たされたような笑みを絶やさなかった。そのまま、優しい指使いで、桜子の口内で果てを向かえた大和の“宝刀”を、精魂込めるように丁寧に洗い続けたのであった。
 …これは余談だが。
 ひとつの“通過点”を越えた桜子の一挙一投に安心したように、由梨は、籠を持ってそっと脱衣所から出ていったわけであるが、着替えも持たずにそのまま風呂に入ってしまった二人が、籠がなくなっているのに気づいて、恥ずかしさと共に、素っ裸のまま多少の難儀をしてしまったことは、後日の笑い話となった。



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