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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第15話-35



 『あ、あぅんっ、あ、ああっ、い、いいわっ、すごく、いいのぉっ!』
 『お、おわっ、ゆ、由梨、腰を、そんなに動かしたら、あ、あかんっ……』
 『い、いやっ、止めちゃ、イヤです、パパぁ……!』
 『うひあっ、あ、あかん、む、ムスコがっ、ワイらのムスコがぁっ……!』
 『いや、いやいやっ、もっと、もっと、欲しいのぉっ、あっ、あっ、ああぁあぁぁあっ!!』


「………」
「………」
 相変わらず激しい、お隣の情事である。
「すごいよね。龍介さんも、由梨さんも…」
「ほ、ほんとだよぉ。こっちが、恥ずかしくなっちゃう…」
 先に大和は、“蓬莱亭”に対する遠慮がなくなってきたと記述したが、それは、隣の情事に耳を傾けていることからも、はっきりとしていた。
『桜子やワイらと、一緒の時間を過ごしてほしいんや』
 大和が自らの決意を語ったときに、龍介から言われたことが、大和の中にその“遠慮”をなくさせたのである。そういう意味では、大和は本当の意味で、この“蓬莱亭”の“家族”になったと言っていいのかもしれない。
「いつも気になるんだけど、あんなに激しくエッチして、お腹の赤ちゃん、大丈夫なのかなぁ…」
 兄の龍介は、どうやら“男の子”を熱望しているようで、隣の睦言の中ではよく“ムスコがぁっ!”という言葉を耳にする。
「桜子は、どっちがいい?」
「え、えっ」
 ふと、大和がそんなふうに聞いてきたものだから、桜子は面食らったような顔つきをしていた。
 ちなみに、風呂場で“口の操”を大和に捧げた桜子だが、今晩は当然それで収まるはずはなく、部屋に帰ってくるなり本格的なセックスを始めて、“座位”で二回、“後背位”で一回、そして、本日最後の一回は“正常位”で締めた。風呂場でのそれを加えるとするならば、本日は合計6回の性的接触を、二人は重ねたわけである。備え付けのスキンは空になってしまったから、また補充が必要になった。
 桜子が好んで止まない“お尻へのスパンキング”も、“後背位”の際にしっかりとしてもらったので、じりじりとしたその感触を愉しみつつ、桜子は大和の腕の中に包み込まれていた。
 そんな矢先に、“どっちがいい?”と、聞かれたものだから、
「えっと、ね……ひとりめは、女の子がいいかなぁ……」
 桜子は頬を染めつつ、自らの希望を答えていた。
 子供構成の理想はよく“一姫二太郎(長子は女の子で、次子は男の子)”と言われるが、それに桜子は憧れを抱いているようだ。少なくとも、二人は欲しいと、かねがね思ってもいる。
「じゃあ、姪っ子が欲しいんだね」
「えっ、あ、そ、そういうことね」
「ん?」
 大和は、お隣で激しい情事を繰り広げている夫婦の間に生まれる赤ちゃんのことを言っていたのだが、桜子はいつの間にかそれを、自分たちのことになぞらえていたらしい。
 今はまだ、当たり前だが避妊をしっかりしているが、いつか、大和の赤ちゃんを産みたいと、桜子は強く願うようにもなっていた。それが、話のすり替えに繋がったのだ。
「僕もね、一人目は女の子がいいかなって、思ってる」
「そ、そう」
 今度はどっちの話になっているのか、大和の言い方ではわからない。桜子は、何度も繋がってきたとは思えないほどの初心な様子を見せて、大和の腕の中で縮こまっていた。
「桜子みたいに、強くて、優しくて、でも、甘えんぼな女の子が、いいな」
「えっと、あの……も、もぉ……」
 からかいを交えた大和の口ぶりに、桜子は可愛く唇を尖らせていた。
「桜子……」
「あっ……」
 大和の腕に、軽く力が篭もった。何か大事なものを抱えるように、大和は桜子の体を抱き締めていた。
「好きだよ、桜子……大好きだ……」
「大和……あたしも、大好きよ……」
 二人に残されている時間を、一寸たりとも逃さないように、心と体をきつく結びつけて、唇を何度も重ね合わせる、そんな大和と桜子であった…。




 −続−




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