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透明な滴の物語
【同性愛♀ 官能小説】

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お礼は倍返しにして-1

熱い時間が終わると、聡美はぐったりしながらソファに抱かれていた。
一旦洗面所へ立った佐和子が戻ってきた。
聡美はとてもリラックスしているように見えた。
再び佐和子が隣に座ると聡美は甘えてきた。

佐和子のニットの上着をまくり上げるとブラジャーのホックを外し、白く豊かな乳房を露わにした。
その行動は、何かに突き動かされているかような動作に見えた。
聡美は匂いを嗅ぎ取るように柔らかい乳房に顔を擦り付けると、先端の桃色の丸みを舌で少し舐め、そして口に含んだ。
「聡美ちゃんは甘えん坊さんね」
そう言いながら佐和子は我が子を抱くようにあやした。
嫌な気持ちはしなかった。
自分が母になって以来、乳を求められると独特の幸せな気持ちになれるのだった。
聡美は、赤子がミルクを渇望するように、一心不乱に吸い始めた。
「そんなに美味しいの?」
佐和子の問いに無言で頷き口に含んだ乳首を吸引している。
その様子は、決して手元に戻ってくることのない、遠い昔に置き忘れてしまった宝物を取り戻そうとしているかのようだった。
夢に出てくるほどしっかりと覚えてはいるけれど、現実にはどこを探しても見つからない。
なぜ失くしてしまったのかは、今になっても分からない大切にしていた宝物。
「ここからお乳が出てくるんだ…。きっと温かいミルクなんだろうなぁ」
ストレスから解放され安心した時に出されたホットミルク。
それは遠い昔の母の記憶だった。
「どんなに吸ってもミルクは出てこないのよ、聡美ちゃん。これは、とっくの昔に離乳した私の一人娘が吸っていたものなのよ」
佐和子は、その言葉を口に出さずに飲み込んだ。
一生懸命に吸い続けていればいつか本当にミルクが出てくると思い込んでいる聡美の気持ちが、自分の乳房を通じて伝わってきたからだった。
「このまま気が済むまで吸わせてあげよう」
一人の幼女の母でもある佐和子の、母親の直観がそう思わせた。

ふと思い出したように聡美が乳房から顔を上げた。
「佐和子さん、お腹苦しいんでしょ?」
「うん。でも、いつものことだから」
聡美は佐和子の張った下腹部を撫でた。
「さっき買ってきた浣腸。私がしてあげたい」
「恥ずかしいわ。大丈夫よ、後で自分でするから」
「なんで恥ずかしいんですか。昔、私にしてくれたじゃないですか」
言われてみれば、その通りであった。
「わたし、佐和子さんにしてあげたいの」
なにか聡美から切実な訴えが伝わってくるような気がした。
それをしなければ、聡美の中で何かが終わらない。
目が訴えていた。
新人研修の時、半ば強引にこの子にした浣腸。
あれがそもそもの始まりだった。
今は成長したこの子に逆にしてもらうのも良いかもしれない。
根拠はなかったが、漠然とした思いが駆け抜けた。
「分かったわ。してもらう。聡美ちゃん、浣腸してくれる?」
その途端、聡美の目の奥が嬉しさで輝いた。




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