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飼育
【ロリ 官能小説】

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その(2)-2

 翌日、カナは髪は染めずに、うなじが見えるくらいにショートカットにしてきた。どこから見ても純真無垢な少女である。
「似合うよ。とても可愛いよ」
思わず抱き寄せるとシャンプーの香りがした。

 毎晩カナを愛撫した。その行為はそれまでとは異なる目的である。自身の欲望を満たすために施すというより、未だ眠っている女のきらめきを探り、導き出すための愛撫である。だからより丹念に緻密に、隅々まで指も舌も入り込む。当然、目的はそうであっても彼自身も昂奮する。しかし出来る限り挿入は控えた。溢れるほどの愛液を確認してから滑らかに突き入れたいと思っていた。
 彼女の潤いはまだ微量である。深い快楽はまだ知らないにちがいない。

 足指を一本一本咥えては舐める。指の間に舌を差し入れ、足の裏も忘れない。初めのうちくすぐったがって笑っていたが、日を追うごとに反応は変化していった。
 ひと月ほど経つともう笑うことはなくなって、身をよじるようになってきた。さらにときおり呻きを洩らし、息を乱して虚ろな目を向けることもある。その頃には見た目にも体重が増えたことがわかるほど全体に肉が付いてきて、特に腰回りには膨らみが感じられるようになった。これまでよほど不規則な生活だったようだ。その証拠が生理である。
「ひさしぶりになった……」
ずっと不順で、ここ三カ月ほどまったくなかったという。
「気にならなかったの?」
「時々そうだったからあまり考えなかった」
栄養不良でそうなることは聞いたことがあるが山野に詳しい知識はない。ともかく、このことはカナの女としての機能が正常に戻ったということでもある。山野は自分の愛撫にカナの体が目覚めたように思えて嬉しかった。

 生理は一週間続き、さすがにその間、カナは一緒に入浴するのを嫌がった。夜の愛撫もそっと胸を触るだけにした。それなのに、
「気持ちいい……感じる……」
乳首を軽くつまむ。
「ああ、ぴりぴりくる……」
大きくのけ反った体のうねりは何とも悩ましい。

「フェラしてあげる」
妖艶な目を向けて言った。
「カナ……」
 含ませるのは初めてのことである。
山野は仰向けになってその瞬間を見守った。カナと目が合い、眠るように目を閉じながら先端を舐めた。
「ううむ……」
舌が裏筋をなぞりながらゆっくり呑み込まれていく。快感が広がって大きく息を吐く。
 カナの表情を窺う。目を瞑って眉間に皺を寄せて頬張っている。上下の動きに入らず顔をゆっくり回しながら、舌は亀頭の形に沿って微妙な動きを繰り返した。
(かなり、巧い)
何人もの一物を咥えてきたのにちがいない。男の要求に応えているうちに自然と身についた技なのだろう。見知らぬ男たちに嫉妬が燃え、その痛い想いが痺れを増長させた。
(いまは俺のものだ。カナは俺だけのものだ……)

「うう……」
上下の動きが始まった。適度な圧迫は絶妙である。
 しかし、と山野は思う。これほどの舌戯を持っていてもこの子の体はまだ熟してはいない。こんなものは欲望に走るだけの男たちに仕込まれたうわべだけのテクニックにすぎない。心底カナを愛し、心を奪われてこそこの子と本当のセックスが味わえるのだ。
(目覚めさせるのは俺だ……)
改めて強く思い、それにしても濃密な愛戯にじっと耐えた。

 動きも単調ではない。不規則に加減が変わって、その変化の中でふいに舌の絡みも加わってくる。
「うう……」
カナを見ると山野の様子を窺っている。
「気持ちいいよ」
カナはいったん口を離した。
「出そう?」
「うん、もう少し。出してもいいか?」
「いいよ。飲んであげる」
その言葉は胸に痛く食い込んできた。
(俺も欲望の虜になっているだけか……他の男たちと同じなのか……)
頂上を目指しつつ葛藤が絡んでくる。
(いや、ちがう。カナを愛しているんだ)

 動きが速くなってカナの口から唾液が洩れてくる。射精を促す圧迫に、添えられた手も扱きに加わった。
「く、カナ……」
唇がすぼまって圧搾に耐え切れず呻いた。
「ううっ、イク」
どっと噴出したところへなお休まず、絞るように摩擦が続く。
「いいっ」
カナの喉がごくっと鳴って顔が歪んだ。
 治まりかけたところへ過敏になった亀頭が吸い込まれ、山野は呻きながら、
(こんなことは巧くなくてもいいんだ……)
余韻の心地よさに漂いながら思った。


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