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コスプレイヤー痴獄堕ち
【調教 官能小説】

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恭介とマドカ-2

 掌で弄んでいたスマートフォンが震える。画面を指先でつつくと<Rin:いま渋谷駅に着きました>とバルーンの形をしたメッセージが液晶画面に浮かび上がった。
<待ってる>と短い返信を送る。恭介は待ち合わせの場所として指定したモヤイ像から少し離れた場所へ移動した。相手が自分の好みで無かった場合、そのまま立ち去れるようにするのが秘訣だ、という先輩の教えを頭の中で反芻する。
 しばらくして、白のレースワンピースにジャケット代わりのデニムシャツを纏ったオンナが現れた。ロングの黒髪を、両耳の上から一房ずつとって後頭部で纏めてある。スマートフォンを片手に人探しをしている様子から、あれが<Rin>なのだと恭介は見当をつけた。
 そのオンナの指がスマートフォンの画面をなぞり、直後、再び恭介のスマートフォンにメッセージが届く。<Rin:どこですか?モヤイ像前にいます>
 返信を送らずに、恭介はオンナに近づいていった。サングラス越しに顔を確認する。間違いない、マドカだ。写メで見た顔の上に、フレームレスタイプの眼鏡が乗っている。
「あまり似合ってないな」と恭介は思った。根暗なタイプの女子高校生が授業中にかけているような眼鏡だ。おとなしめのコーディネートを、より野暮ったく見せてしまっている。背はそれほど高くない。175センチある恭介の鼻先に頭頂部がある。ヒールの高さを考えても160センチに届かないぐらいの背丈だろう。
 正直に言えば、そのオンナ−−<Rin>の外見は恭介の好みではなかった。もっとハデ目な、ギャル系の娘のほうがそそられる。美樹のような…と浮かんできたイメージをサングラスを外す動作と共に振り払い、<Rin>に声をかけた。
「えっと、Rin…さん?」
 恭介の声に不安げな表情を浮かべていたマドカの顔がパッと明るくなる。
「はいっ!」
「<QB>です。ゴメンね、ゴミ捨てようとゴミ箱探しにいっててさ…」
 恭介はハンドルネームで自己紹介をし、嘘の説明をした。
「いえ、大丈夫です…。私は…はい」
「立ち話もなんだし、早速だけど店行こうか?ここ、埃っぽいしさ」
「そうですね、はい!」
 緊張しているのか、語尾が強調された返事を繰り返すさまが恭介には面白く感じられた。
「待ってる間、喉渇いててさ…。そういやお酒、大丈夫?」
 恭介の問いに、<Rin>がこくこくと首を振って応える。
 恭介の先導で、予約を入れていた桜丘町の店へと向かう。メールやテキストメッセージを交わしたことがあるとはいえ、初対面の緊張からか、互いにほとんど口をつぐんだままだ。それに、恭介は互いにハンドルネームで呼び合う事に気恥ずかしさを感じてもいた。
 ようやく目的地の雑居ビルに到着し、<Rin>を先にして細い階段を登る。
 とりあえず、ビールだな。いや、この渇きを満たしてくれるなら、この際なんでもいいか…。
 ひらひらとゆれるワンピースの裾と、マシュマロカラーのストッキングに包まれた細い足を見上げながら恭介は思った。


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