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『清子と、赤い糸』
【幼馴染 官能小説】

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『清子と、赤い糸』-27


「こ、ここまでで、いったん、堪忍してっ……!」
「ああ」
 エプロンを脱がされ、セーラー服だけでなく、カッターシャツも胸元が完全に開帳され、そして、スカートは捲くりあがっていた。それ以上剥かれてしまうと、正真正銘の裸を晒してしまうので、清子は恥ずかしさをもう、堪え切れなかった。
「“くまぱん”じゃ、ないんだな」
 清子は、薄黄色の“スポーツブラ”と、それに色の合わせたショーツを身に着けていた。いつぞや垣間見てしまった、“くまぱん”プリントの可愛いパンツではなかった。
「い、色気も、可愛げもなくて、かんにんやで……」
「そんなことない。清子に、似合ってる色だ」
「ひぁんっ!」
 胸の辺りから、強い刺激が迸った。スポーツブラに覆われた、ささやかながら膨らみのある乳房を、岡崎が押し上げるように揉んできたのだ。
「ぺ、ぺったんこで、かんにんや……」
「いいや。出会ったときより、膨らんでるよ」
「み、見とったんか……どスケベ……ん……」
 胸を揉まれながら、唇をまたしても塞がれた。清子が、自信なさげな言葉を知らず発しているのを、岡崎は止めたのだ。
「まーちゃん……ん、んんっ……む……んふ……」
 いつの間にか、両手で鷲づかむように、岡崎の手は清子の胸を愛撫している。唇を甘く噛んでいたかと思えば、それはすぐに離れて、頬や首筋を這うように巡り、そしてまた、唇に戻ってきた。
「はぁ、はふ……ま、まーちゃぁん……んっ、んふぅ、ふぅっ……」
 もう、何も考えられない。岡崎の愛撫を受ける清子は、その心地よさに流されるまま、激しい動悸が求める呼吸を、小刻みに繰り返すだけだった。
「………」
「あっ……」
 岡崎の手が、開帳していた清子のカッターシャツに再びかかる。今度は清子も、それを制することなく、むしろ助けるように腕を動かして、そのままシャツを脱がせてもらった。
「ま、まって、こっちは、自分でやるさかい……」
 清子は、スカートのホックを自ら解き、ファスナーを緩めた。
「わっ……」
 それを待ちかねていたように、岡崎の手がスカートを優しく掴んで、そのまま、脚を通して、脱がせてしまった。
「まーちゃん、ウチ、恥ずかしくて、かなわんよぉ……」
 顔を腕で覆い、下着姿になった自分を見つめてくる岡崎の視線から、逃れようとする。美依子と色のついた話をしているときに、自分にもいつかそんなときが来るのかなと、漠然と思い願ってもいた清子だが、いざその日を迎えるとなると、戸惑いと恥じらいばかりが顔を出して、岡崎のことをまともに見られなかった。


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