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爛熟女子寮3−2
【学園物 官能小説】

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爛熟女子寮3−2-2

 近づく指先に緊張が張り詰めていく。お尻からいったんふくらはぎまですすんで、今度は内腿に入り、差しこんだ手を引き戻す時、中指の先で亀裂を掠めた。いや、やや深く入りすぎた。
「あう…」
美和子が背筋を強張らせて呻きを洩らした。
「ごめんなさい」
掃くように触れるつもりが、ぬめりを掬うほど分け入ってしまった。慌てて手を離した。美和子の背がかすかに揺れていた。指先にはべっとりとぬめりが……。
「佐伯さん…」
「はい…」
美和子が肘をついて上体を起こしかけたので身を引くと、そのまま仰向けになった。すべてがあらわになって女の私でも目のやり場に困ってしまった。
「前も塗りましょうか?」
「もういいわ。ありがとう。気持ちよかったわ」
美和子の顔には赤みが差している。
「佐伯さん、あなたも脱いでしまったら?とてもきれいな体だから、よく見せてくれない?」
「私なんて、とても…」
「いや?」
「いやじゃないです。先輩がすてきだから、恥ずかしいんです」
「二人きりよ。心を見せる気持ちになって」
何という誘導なのだろう。そう言われて拒絶はできない。私は頷いてからジッパーを引き下ろした。やむなく受け入れたのではない。言われる前にそんな気になっていたのだった。
 ジャージを脱ぎ、ブラジャーを外し、美和子の視線を正面に受けながら私はすべてをさらけ出した。恥ずかしさはあったけれど、体がふっと軽くなった感じがした。
「瑞々しくて美しいわ。やっぱり10代の体ね」
美和子は起き上がってベッドに足を投げ出すと、 
「ここへきて」
私は並んで腰かけた。
「佐伯さん…」
やさしく肩を抱かれた。
「あたしたち金管部はこうやって触れ合ってきたの。仲間として相手を思いやりながら」私は言われるまま頷いていたが、何を理解したというのではない。美和子の体温を感じて高まる想いに揺れながら身を委ねる心地に捉われていたにすぎない。
「お互いの気持ちが大切だから、強制も拘束もしないわ。わだかまりがあったら意味がないし、苦痛なだけでしょ。厭だったら言ってね。お風呂のことも、もし抵抗があったら自由にしていいのよ。それで意地悪したりしないから心配しないで」
目を落とすとデルタは黒い密林。寄せ合った体は乳房がくっつきそうだ。
「とにかく仲良くしましょう。このことは秘密にしてね。繋がりを壊したくないから。金管部の掟なの」
「掟…」
「ふふ、掟っていうと何だか怖い感じだけど、お約束ね」
よく分からないけど、いまこうしていることも秘密なのだ。
「私、厭じゃないです」
「そう。よかったわ。きっと満ち足りた毎日を送れるわ。そうしてあげる」
美和子の手が私の肩から脇に移って力がこもった。遠まわしな言い方だが、つまり女同士で密かにセックスを愉しもうということなのだろう。私はそう解釈した。
「いまごろ白幡さんが杉本さんと二人きりでいるわ」
サリー…。
「他の子たちともいずれ確かめ合うつもり」
 美和子はテーブルにあったレモンのグミを一つとると口に含んだ。そして口の中で転がすと舌を出した。唾液に濡れたグミがのっている。私は惹きよせられるように口を近づけていった。
 確かなときめき。……唇が触れる瞬間、少し口を開く。美和子の舌が入ってきて贈り物のグミを受け取った。そのままやさしく舌が絡んできてグミはとろりとろりと移動する。私はいつか彼女にすがるように体を預けて腕に包まれていた。
 甘い…。グミの甘酸っぱさとは異なる味がした。美和子とのキスに酔いしれてそんな気がしたのかもしれない。
 私がグミをお返しして、また届けられる。何度か繰り返しているうちに強く吸い合い、抱き合い、ベッドに倒れ込んだ。
[ああ…)
グミは溶けてしまったのか、飲み込んだのか、なくなっていた。
 気がつくと私が上になっていた。
(どうしよう…)
一瞬、我に返ったが、美和子に抱きすくめられてそのまま体を合わせていった。
 乳房が重なって温かな温もりの盛り上がりが私の乳房をやんわりと埋め込む。
(ああ…いい気持ち…)
脚を絡ませてどちらからともなく頬を擦り合わせて甘い息を洩らした。
「志乃ちゃんって呼んでいい?」
「志乃でいいです…」
美和子の指が背骨に沿って下っていく。そして尾骨のあたりで留った後、お尻のクレバスにすっと入ってきて、じかに蕾を圧した。
「あ、先輩」
「美和子でいいわ」
「…美和子さん…」
「二人の時だけよ。志乃…」
「はい…」
秘密がまた増えた。……
 クレバスの指がさらに下がって、割れ目に侵入してきた。
「ああ、そこは…」
「志乃…あなた、経験あるんでしょう?」
いきなり囁かれて私は顔に熱を感じた。
「…はい…わかるんですか?」
「なんとなく。…杉本さんもそうみたいね」
サリーは私もそんな気がしていた。艶やかな色気、お風呂での感じ方。それにあのボディなら男は寄ってくるだろう。
「いくつの時なの?」
「半年くらい前です」
話しながらも美和子の指は絶えず亀裂を上下して、何度かクリトリスをクリックしていく。私はその度に突っ張って、ぴったりと合わさった乳房が揉み合うようにむにゅむにゅと動いた。
「どんな感じだった?よかったの?」
「よくわからないんです。はっきりとは…」
満たされない先生との一夜が思い出された。
「男性は一方的なところがあるものね。気持ちと体が一致しないと難しいのよね」
美和子の指の動きが小刻みになった。
(ああ…体の芯から何かが盛り上がってくる感じ…)
「女はやさしくして欲しいでしょう?」
「そうなんです。やさしく、ゆっくりと…」
「してあげるわ…志乃…」
耳元で囁かれた言葉と吹きかかる息の刺激で私は参ってしまった。


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