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熱いバトル・トーキング
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スタジオにて-4

 そんな、二人のさりげないところが
また参加者の心証を良くしていた。

 そのひかるはホステスらしく
胸の前を大きく開けた洒落たドレスを着ていたが、
チャームポイントの美乳の谷間を惜しげ見なく晒していた。

 参加者は、男も女もそんなひかるに目を奪われがちだった。


「さて皆さん、この私の座談会にお集まりありがとうございます。
いよいよ始めましょうか、ここにいるひかる嬢は、
私のアシスタントとして今日参加してもらいました、
タイムリーに彼女にも発言をしてもらいますのでよろしく」

「皆さんよろしくお願いします」

 ここで参加者からパラパラと拍手が湧いて、彼女はニコリと笑顔を振りまいた。

「今日これから私が提案するテーマについて
皆様の考え方を述べていただきますが、
発言をする前に、皆様の年齢とお名前を言って頂くだけで結構です。

 ありきたりな自己紹介をするよりも、
こういったスタイルで始めるのも面白いのではないかと私は思いました。
 皆さんの発言が重なってくると、そのうちにだんだんと、
その人なりの考え方や、物事の捉え方が分かると思うので、
その後が面白いと思うのです。

 よろしいですね、では始めましょうか、
まずテーマは(性又はセックスについて)にしましょうか、
いきなりと思うでしょうが、
これが私流のやり方なので……」


 そう言って信一郎が頭を掻いて笑うと、皆もそれにつられて笑った。

 参加者は彼がそういう性格があることを知っているから、
特別に驚きはしなかった。

 しかしテーマが初めからいきなり「性とかセックス」とは
誰も想像していなかったようで、自分で何を話そうかと、
参加者はそれぞれに思いめぐらしているようである。

「あまり窮屈に考えずに、
思ってることを素直にラフに話して結構ですからね、
ではその座っている順に発言していただきましょうか、
ではまずは、その男性の方からどうぞ」

 そう言われて中年の男性が少し緊張した様子をして、周りを見渡し、
ネクタイを締め直した。

 信一郎は彼が書いたアンケート用紙を手に取り、眺めていた。
 アンケートの内容と、これから彼が話す言葉をしっかりと頭の中に書き留める為でもある。
 それは全ての参加者についても、同じだった。






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