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【純愛 恋愛小説】

花の最初へ 花 3 花 5 花の最後へ

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「僕の目が見えなくなったのは、最近なんです。 元々目が悪かったのですが、ついに完全に光を 失ってしまって…」

花は黙って彼の話を聞いていました。

「目が完全に見えなくなるまで…一つの楽しみが あったんです」

「楽しみ、ですか?」

「はい、ある人気の無い小さな丘に…一輪、とて も綺麗な花が咲いていて」

自分のことだ…

この人は、私を覚えてくれている!

「毎日足を運んだんです。花畑から離れて、一輪 だけ咲いているのが、どこか自分に似ているなと 思って…放っておけなかったんです」

「あの…その花は…」

「今はもう、枯れてしまっているかもしれません ね」

枯れてなんかいません。

こうして貴方に会いにきました。

私は、あの花なんです―――!

「こんな話、いきなりしてしまってすみません ね」

「私は…!」

「僕は貴方と、その丘に咲いている花を一緒に見 に行きたい」

「へ??」

「何年先も、ずっと。僕と結婚してもらえません か?」

「……!!?」

花は大変驚きました。

ずっと想っていた彼に、自分が花だと伝える前 に、結婚を申し込まれたのですから。

「はっ、はい!」

こうして花は、彼と結ばれることができました。


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