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幼馴染のお姉さん
【コメディ 官能小説】

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幼馴染のお姉さん-10

「覚悟してなさいよ〜」
 まぁ、きっと無理なんだろうね。
 俺は諦めの気持ちを抱きながら、ふらふらとした足取りで部屋から出ていく春香さんを見送った。
「……はぁ。なんでこんなことになったんだろ?」
 春香さんの身体を弄り、屈服させることが出来たのは嬉しいけど、その分明日報いを受
けないといけない。オイシイ話には必ず裏があるっていうことなのか?
「いや、全然意味が違うか」
 結局のところ、春香さんの気分しだいなのだから。
「まぁ、変なお仕置きでないことを祈るしかないか」
 無駄に終わるだろうけど、一つ神様にお願いをしながら眠りにつくとしよう。
「どうか。どうか……春香さんが変な行動を起こしませんように」
 そうして、俺は深い眠りへとついた。

「……ん。……きくん。和樹くんっ!」
「んぅ……ん?」
「和樹く〜ん。朝だよ〜早く起きようね〜」
「春香……さん?」
 何で春香さんが……あぁそうか、また勝手に侵入してきたのか。こんな朝早くから俺の
部屋に侵入してくるということは、お仕置きをするつもりなんだろうなぁ。
 結局、神様に祈っても無駄だったか。
「ん〜私が和樹くんを起こしにくるのって変かな〜」
「へ?」
「も〜そんな変な顔してどうしたの〜?」
 何かがおかしい。春香さんは俺にお仕置きをするために部屋に侵入してきたんじゃないのか?
 もしかしてお仕置きのことはスッカリ忘れているとか……? ま、マジで!? 本当に
春香さんにお仕置きをされないで済むの!?
 ヒャッホーイ!!
 俺は気分よく起き上がろうと上体を起こ――
「――――え?」
 今、なんかジャラって音がしたんだけど。しかも、何だか腕の方に冷たい感触が……
 恐る恐る自分の身体の状況を確かめようと視線を動かすと。
「な、何だよコレ!?」
 俺の腕が……腕が鎖に繋がれているんだけど!? な、何で!? 何で俺の腕に鎖が!?
「ぷ、くくくく……っ」
 春香さんが笑いを堪えながら俺の反応を見ている。そうか。そういうことなのか!
 さっきまでの何事もないかのような態度は俺に絶望を味あわせるための演出か!
 スッカリお仕置きのことなんて忘れていると思っていたのに! そんな幻想は初めから
存在しなかったんだ!
「さてさて〜昨日は〜散々苛められたからた〜ぷり、お仕置きをしないとね〜」
 両手をわきわきとさせながら俺に近づいてくる。一体、何をされるのだろうか?
 マジで何をされるのか分からないから恐い。
「うふふ〜和樹く〜ん♪」
 うわぁぁぁぁっ!? 恐い。ものすっごく怖いって!
「覚悟してよね〜」
 目の前……ふとした瞬間に触れることが出来るような距離まで近づいてきた。
「〜〜〜〜〜〜っ!」
 あまりの恐怖で目を瞑ると――
「あはは〜可愛い〜♪ んちゅ♪」
 唇の方に柔らかいモノが触れた気がした。
「は、春香さん……?」
「えへへ〜キスしちゃった〜♪」
 非常に嬉しそうな笑みを浮かべながらキスしたことを告げる春香さん。一体、何が起き
たというのだろうか? 何で急に春香さんにキスを!?
「和樹くんのファーストキス奪っちゃった〜♪」
 春香さんに俺のファーストキスを奪われてしまった。いや、別にそんなことはどうでも
いいんだよ。問題は何で春香さんが俺にキスをしてきたかということで……
「春香さん、どうしてこんなことを……」
「ん〜和樹くんは私にキスをされるの嫌だった〜?」
「そういう問題じゃ――っ」
 俺が言いたいのは気軽にキスをするもんじゃないってことで……つーか、俺の記憶が正
しければ春香さん自身もキスをするのは初めてじゃなかっただろうか。
 まだ一度も異性とは付き合っていないはずだから。
「私は〜和樹くんのこと好きだよ〜?」
「――――っ!?」
「それに〜これは和樹くんへのお仕置きなんだよ〜、だから〜和樹くんが色々と文句を言
うのは間違っているのよ〜♪」
 キスをするのがお仕置きだとでもいうのだろうか? こんなのじゃ全然お仕置きになら
ないような気がするけどね。俺からすれば、鎖で繋がれていることの方がお仕置きだよ。
「まぁまぁ〜和樹くんは大人しくしてればいいのよ〜」
 そう言って、俺の服に手をかけ始める春香さん。
「春香さん、一体何を……?」
 俺の服を脱がそうとして何をするつもりなんですか? まさか、この前の時のように女
装をさせるなんてことは……
「あのね〜和樹くんの童貞を奪うのよ〜」
「はい?」
 今、春香さんはなんて言った? 俺の童貞を奪うとか言わなかったか? 春香さんが俺
の童貞を奪う。童貞を……つまり、今からセックスをするということなのか!?
「は、春香さん、正気ですか!?」
 こんな風に無理やりセックスをするだなんて。しかも春香さんも初めてのはずなのに。
「正気もなにもお仕置きだからね〜和樹くんは私に身を委ねていればいいのよ〜」
「身を委ねるって……」
 鎖でガチガチに縛られたら身動きひとつ取れないですって。結局のところ春香さんのな
すがままにされてしまうってことだ。
「……後悔しますよ?」
 こんな風にセックスをして純潔を散らすだなんて絶対に――
「するわけないわ〜だって、これは〜私の意志なんだから〜」
「それって……」
 マジで春香さんは俺とセックスがしたいってことなのか!? この俺と本当に!?
「さっきも言ったけど〜私は和樹くんが好きよ〜」


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