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幼馴染のお姉さん
【コメディ 官能小説】

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幼馴染のお姉さん-1

 朝、幼馴染の女の子が惰眠を貪っている俺を起こしに来る。
『もーっ、早く起きないと学校に遅刻しちゃうわよ!』
『ぅんん……あと、五分……』
『そんなこと言って、初めから起きる気がないんでしょ? ほんとに学校に遅刻しちゃう
からさっさと起きなさい!』
 お約束のようなやり取りをして、無理やり俺の布団を引き剥がす幼馴染。
『う……やめ……っ』
『いい加減に起き――――きゃぁっ!?』
 突然、大きな声をあげて驚く幼馴染。一体、何に驚いているのだろうか? 特別、驚く
ようなモノはないはずなんだが……
『あ、あああ、なんてモノを出しているのよ! は、早くそれを仕舞いなさいよ!』
 キンキンするような声で俺の逸物を指さす彼女。
『……いや、これはただの自然現象っていうか、男なら朝勃ちはしかたないっていうか……』
 つーか、普通に男の朝勃ちに対して驚きすぎだろ。それに勃起しているとはいえ、直接
見えているわけじゃないんだから、少しは我慢ってものを……
 そんなことを考えていると不意に目の前に彼女の拳が見えた気がした。
『こんっの、変態!』
『うぼぁっ!?』
 お腹を思いっきり殴られた。寝起きの一発。特に意識を向けていなかったから、完全に
無防備な状態。そんな状態で振り下ろされた拳。
 とにかく物凄く痛い!!
『ふんっ! さっさと起きないあんたが悪いのよ!』
 人を殴っておきながら謝りもしない幼馴染。この常識のなさは人としてどうかと思う。
『な、何よ? 文句があるのなら言いなさいよ!』
『……別に何も無いよ』
 今更、こいつに文句を言っても意味がないしな。ここは大人しく起きた方が無難だろう。
『……そう。じゃあ私、先に下に降りてるからあんたもさっさと着替えて来なさいよ』
『はいはい、了解です』
 バタンッ! 大きな音を立てながら部屋のドアを閉める。そんな強くドアを閉めないで
欲しいな。毎回、毎回強くドアを閉められると壊れるだろ。それでもし、壊れてしまった
ら怒られるのは俺なんだぞ。
 見えなくなった幼馴染に文句を言いながら制服に着替える。そして、下に降りて母親の
作った朝ごはんを幼馴染と一緒に食べる。
 朝ご飯を食べたあとは、一緒に登校を――――

「――なんて、感じのやり取りを期待してたんだけど……どうしてこうなった!?」
 今、自分が置かれている状況。そんな状況を演出している相手に問いかける。
「あ〜それはね、純粋に私の趣味なんだわさ〜」
 やや間延びしたような声で俺の問いかけに答える彼女。
「趣味にしても、これはやり過ぎでしょ!」
 何コレ!? 何で朝一で縄に縛られないといけないんだよ! ご丁寧に両、手足を縄で
縛るとか趣味にしては性質が悪すぎだろ!
「せめて、もう少し優しい起こし方とかあるのに――」
 そう、理想としては先ほどの妄想のような感じの起こし方とかいいよね。まるでギャル
ゲーのイベントの一つのような起こし方。現実ではあり得ないような感じにあこがれるのに。
「でも、これはこれで素敵だったり〜?」
「何処に素敵要素があるんだよ!? これを素敵だなんて言える奴がいるのなら、そいつ
は速攻で何処かに隔離するべきだよ!」
 あぁ、朝から縄で縛られて喜ぶ奴は何処かに隔離するのが一番だ。そんな変態はこの社
会に出してはダメだろ。
「う〜ん、そんなこと言ってるけどさ〜和樹くんや、君だって充分変態じゃないのかね?」
「うぐ……っ」
 確かに俺は変態かもしれない。で、でも――縄で縛られて喜ぶ変態ではないのは確かだ。
「まぁ〜和樹くんが変態かどうかなんて実際、どうでもいいんだよね〜
 そんなこと関係なく、私が和樹くんのお願いを叶えるなんてありえないんだからにゃ〜♪」
「えぇっ!? そ、そんな殺生な……」
「だって、和樹くんのお願い事、気持ち悪いんだもんね〜」
「ぐはっ!?」
 こんなにもストレートに気持ち悪いと言われると、かなりキツイな。たった一言なのに、
心を思いっきり抉ってくる。場合によっては再起不能になってしまうくらいキツイ一言。
 そんな言葉を俺にぶつけてきやがった。
「あらら……意外にダメージが大きかったかにゃ〜? それは少し悪いことをしてしまったかも〜?」
 少しどころか、かなり酷い仕打ちだと思う。俺でなければ、心が壊れてしまっていたか
もしれないな。だから、そろそろこの縄を解いてください。
「じゃあ〜ひとつ訂正〜、和樹くんのお願いは叶えてあげてもいいよ〜?」
「えっ!? ま、マジで!?」
「まぁね〜♪ でも、和樹くんが気持ち悪いのは事実だけどね〜」
「んぐ――っ!」
 ま、また気持ち悪いって言われた……し、しかし、今放たれた言葉。“和樹くんのお願
いは叶えてもいい”この言葉を聞けただけで俺は救われた。ついでにこの縄を解いてくれ
たら、もっと救われるんだけど。
「それは無理〜」
「な――っ!?」
「まだ私の本来の目的を果たしてないのに、解放なんて出来るわけないじゃないの〜」
「も、目的って……?」
 物凄く嫌な予感がするけど、一応聞いておこう。何も知らないよりは、知っている方がいいから。
「にはは〜それはね〜これだよん♪」
 ぴょんと、俺のベッドの上に飛び乗ってくる。その瞬間に彼女のスカートがふわりと舞
い、スカートの中身が見えてしまった。眩しいくらいの純白の下着。
 その下着が俺の視界に……い、いかん! むちっとした肢体に食い込んだ下着。そんな
モノを見てしまったら我が愚息が――
「あにゃ? 和樹くんのチンポが急に大きくなってきて……あぁ、そういうことか〜」
 実に嬉しそう……と、いうか嫌らしい笑みを浮かべている。この表情は何で俺が勃起し
ているのか理解してる顔だ。
 うぐぐ……絶対、このことについて色々と弄ってくるに違いない。


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