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"ちぃちゃん"に勝った!
【幼馴染 恋愛小説】

"ちぃちゃん"に勝った!-2

24日私達はボーリングに行く事になった。美沙と私と美沙の彼と彼の友人と彼の友人カップルの6人だった。初対面ではなかったので私は少し安心した。ボーリングはカップルで競う事になり、私は当然彼の友人と組む事になった。
私の調子が悪く、投げたボールは右か左に曲がってしまった。
「ゴメンなさい....」
「いいよ!気にしないで!」
そう組んだ相手は言ってくれるが、投げる度にいたたまれない気持ちになった。

「ゴメーン!また曲がっちゃった!」
「何やってるんだよ!フォローするこっちの身になってみろよ!」
雅樹と組んだ時に、私がミスした時に交わしていた会話....
「あんたは運動神経の塊だもんね!」
「それ褒めてるの?」
「そうよ!」
そう言いながら投げた私が全部倒すと、ハイタッチを交わしながら
「やれば出来るじゃん!」
「まあね!」
そんな会話をしていた....

(なんでこんな事思い出しているんだろう....)
少し落ち込んでいる私に
「今日は調子が悪いみたいね!」
美沙が話しかけてきた。
「うん....」
「やっぱり宮城君がいないとダメなのかな?」
「何言ってるの!あいつは関係ないよ!」
強がってみせたが雅樹の事が気になって仕方なかった。


ボーリングを終えて外に出た時には夕方近くになっていた。
「これからカラオケに行かない?」
美沙が言いだした。
「えっ?これからデートじゃないの?」
私が言うと
「まだ時間があるから大丈夫よ!ねっ行こう!」
「ゴメン....帰る....」
「そんな事言わないで行こうよ!」
ボーリングでペアを組んだ彼が言いだした。
「ゴメン....また今度ね!」
私が帰ろうとすると
「いいじゃない!行こうよ!」
彼が私の腕を掴んだ。
「離して!」
彼の手を振り解いて、走って帰ろうとした時、前から歩いて来た人とぶつかって転んでしまった。
「大丈夫ですか?」
私がぶつかった人が優しく声をかけてくれた。
「ハイ....スミマセン....」
顔を上げるとサンタの格好をした雅樹が心配そうに覗き込んでいた。
「あんた何やってるの?」
私はその後のデートじゃなかったの?と言う言葉を飲み込んだ。
「バイトだよ!お前こそ何やってるんだ?」
「私は美沙達と....」
「ふうん....どうでもいいけど....パンツ見えてるぞ!」
「えっ?」
慌てて視線を下ろすと転んだ拍子にスカートが少し捲れて足の間から雅樹には丸見えだった。
「キャッ!」
私は慌ててスカートを押さえて雅樹を見上げた。
「スケベ!」
「バカ!本当のスケベなら何も言わずに見ているよ!ほら....」
雅樹は私に右手を差し伸べた。私は雅樹の手を掴むと、雅樹はゆっくり引っ張って立たせてくれた。
「ありがとう!」
私がスカートの埃を払いながら言うと
「おう....じゃぁな!」
雅樹が行こうとした。
「待って宮城君!バイトいつ終わるの?」
美沙が声をかけた。
「このまま戻って終わりだと思うけど....」
「それなら..私達これからカラオケに行くんだけど....宮城君も来ない?」
雅樹は少し考えて
「疲れたからいいや!今回はパスする....ゴメンね!」
「それじゃ....私達あそこのカラオケボックスにいるから、気が変わったら来てね!」
雅樹は美沙が指差した方を見て
「わかった!ありがとう....じゃぁ....」
そう言って歩いて行った。
「あっ待って!」
私は美沙達に別れを告げて雅樹を追いかけた。


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