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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第7話-20

「ねえ、大和」
「ん?」
「もう、すっきりしちゃった……かな?」
 なにはともあれ、一回目の射精を終えたのである。女の子のそれとは違い、男の子の再装填は多少の時間がかかることを、桜子は経験から知っている。
「まさか」
 だが、若さに満ち溢れている大和にとっては、再装填という言葉自体が今は無意味だ。一発放ってもなお、まだまだ尽きないどころか、尽きることなど知らないかのように滾って溢れてくるものを感じている。
「桜子は、どうなんだい?」
 絶頂の回数で言えば、桜子の方が多い。マッサージのときに軽く一回と、そのすぐ後に、大和に秘貝の剥き身を布越しに嬲られて、ショーツをびしょ濡れにしながら二回めのエクスタシーを見たのだから。
「えっと……あの……」
 なにやら太ももをもじもじとしている。
「大和のをいじってたら……あたし、また濡れちゃって……」
 つまりは、そういうことらしい。
「大和のが、欲しい……あたしの、中に欲しいよ……」
 口にしてしまえば、我慢はもう利かない。桜子のもじもじは、大和に対するおねだりを兼ねたものにもなっていた。
(たまらないな)
 そんな桜子が愛おしくて、たまらない。
「わっ、わわっ……!」
 愛情という名の劣情が、一回目の放出によっていささか高度と角度を失っていた大和の宝刀を、再び真なる姿へと進化させていた。
「また、おっきくなった……!」
 桜子は瞠目しつつも、物欲しそうなまなざしでそれを見遣っている。何度も貫き突かれてきたにも関わらず、その宝刀によって胎内の奥深くまで抉られている自分の姿を想像し、桜子の官能はどうしようもないぐらいの昂ぶりを見せた。
「欲しいの……おねがい……おねがいだよ、大和ぉ……」
 普段は想像もつかない、雌猫のような桜子の劣情である。
 それが、大和の奥底に眠る嗜虐性をくすぐった。
「なら、さ…」
「え……?」
「きちんと、おねだりしないとダメだな」
「お、おねだり……?」
「ああ、おねだりだ」
 一瞬、桜子が顔を伏せた。大和が自分に何を言わせようとしているのか、理解しているからだろう。少しばかりは、理性が残っているようでもある。
 しかし、両頬を真っ赤に染めた顔を上げた桜子は、熱い吐息とともに大和を見つめながら、その愛くるしい唇から求められている言葉を零した。
「こ、これ……大和の、これを……あたしに、ください……」
「これ…か。これって、なんだい?」
「え…と……お、ぉ……お……」
「お?」
「お、おち×ぽ、です……お、ちん×……」
 最後に俯いてしまったのは、さすがに恥じらいが過ぎたからだろう。
(お×んぽ、なんて……恥ずかしいよぉ…)
 桜子にとっては、大和の前で初めて口にした卑猥な単語である。そして、その言葉の出展は、やはり姉の由梨から受けた性教育の中にあった。
 つまり、由梨もまた男性器のことを、主に“おち×ぽ”と言っているのである。夫の龍介と何度もまぐわってきた中で彼女は、
『お、おち×ぽっ……お×んぽ、きもちいいぃぃぃぃぃっ!』
 と、叫びよがり、淫乱に狂ってきたのだ。


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